【問題】 空気線図中のA点 (乾球温度15℃、相対湿度40%) の湿り空気 及び B点 (乾球温度25℃、相対湿度70%) の湿り空気に関する1から5の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. B点の空気を、乾球温度14℃まで冷却した後、乾球温度22℃まで加熱すると、相対湿度は約60%になる。
  2. A点の空気に含まれる水蒸気量は、同じ量の「乾球温度20℃、湿球温度15℃」の空気に含まれる水蒸気量より少ない。
  3. B点の空気を、A点の空気の状態にするには、冷却と同時に乾燥空気1kg当たり約10gの減湿か必要である。
  4. B点の空気が表面温度17℃の窓ガラスに触れると、窓ガラスの表面で結露する。
  5. A点の空気とB点の空気とを同じ量だけ混合すると、「乾球温度20℃、相対湿度55%」の空気となる。

 


最端製図 学科クラブ
二級建築士学科試験の合格を独学で目指している人を応援します!
質問など疑問点は、24時間以内に解決! 費用は2万円
 お申込みはこちらから


 

《 正解 5 》

この温湿度の空気線図を読む問題ですが、理解できれば解ける問題の1つと言えます。
建築士試験の勉強は暗記することが多いので、1つでも多く、理解できれば解ける問題をできるようになっておきたいところです。

まずは空気線図の基本的な読み方を理解しておきましょう。

 

乾球温度 赤い縦の線が、乾球温度が 15℃ のラインです。
図の下の数字を縦に読んでください。

湿球温度 青い斜めの実線が、湿球温度が 20℃ のラインです。斜めに読みます。

相対湿度 青い点線 相対湿度が 30% のラインです。曲線になっています。

相対湿度が 100% の時、乾球温度と湿球温度は同じになっていますよね。

 絶対湿度 緑の破線 絶対湿度が9gのラインです。
右側の数字を水平に読んでください。

 

同じ相対湿度でも、
乾球温度が変わると絶対湿度が違っていますよね。
ここはポイントです。
同じ量の水蒸気を含んでいても、温度が変われば相対湿度は変わるのです。

なぜなら、

温度が高い空気の方が、多くの水蒸気を含むことができ、
それに対して、どれくらいの水蒸気を含んでいるかが、相対湿度 だからです。

 

では、問題を見ていきましょう。

1、B点の空気を、乾球温度14℃まで冷却した後、乾球温度22℃まで加熱すると、相対湿度は約60%になる。

B点の空気を14℃まで冷やす、つまり、そのままB点から左へ移動すると
相対湿度は100%を超え、結露が発生し、結露した分だけ絶対湿度は下がります。
その下がった点(乾球温度14℃において相対湿度が100%のところ)から、
乾球温度が22℃になるところまで加熱(右へ水平移動)し、
その点での相対湿度を読みます。
約60%です。

 

 

2、A点の空気に含まれる水蒸気量は、同じ量の「乾球温度20℃、湿球温度15℃」の空気に含まれる水蒸気量より少ない。

乾球温度20℃、湿球温度15℃ この空気に丸を付けました。
水蒸気量を比較していますので、絶対湿度を見ればOKです。
低い位置にあるA点の空気の方が、水蒸気量は少ないです。

 

 

3、B点の空気を、A点の空気の状態にするには、冷却と同時に乾燥空気1kg当たり約10gの減湿か必要である。

A点とB点の絶対湿度を見てみると、約10gの差があります。
B点の空気は、10gの減湿を行なうと、A点の状態になります。

また、乾球温度は、25℃から15℃に冷却されています。

 

 

4、B点の空気が表面温度17℃の窓ガラスに触れると、窓ガラスの表面で結露する。

B点の空気が17℃のガラスに触れると、つまり、17℃まで温度を下げる
ということは、B点から左へ移動します。
すると、乾球温度17℃になる前(19℃のあたり)に、湿度が100%になってしまいます。
17℃では、当然結露が発生することになります。

 

 

5、A点の空気とB点の空気とを同じ量だけ混合すると、「乾球温度20℃、相対湿度55%」の空気となる。

A点の空気(15℃)とB点の空気(25℃)を混合すると、20℃の空気となります。
これは正しいです。(15℃+25℃)÷ 2 = 20℃

A点の空気 [絶対湿度 約4g/㎏(DA)]とB点の空気 [絶対湿度 約14g/㎏(DA)]
この2つを混合すると、絶対湿度は 約9g/㎏(DA)の空気となります。
(4+14)/ 2 = 9

乾球温度が20℃で、絶対湿度が 約9g/㎏(DA)のラインを見てみると、
相対湿度は約60%強くらいになりますね。55%ではありません。

 

 



最端製図 学科クラブ
独学で学科合格を手に入れよう!