〔問題〕

木造軸組工法による地上2階建ての建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 平面が長方形の建築物において、必要壁量が風圧力により決定されたので、張り間方向と桁行方向の壁量が、それぞれの方向の必要壁量以上となるように設計した。
  2. 圧縮力と引張力の両方を負担する筋かいとして、厚さ3cm、幅9cmの木材を使用した。
  3. 9cm角の木材の筋かいを入れた軸組の倍率(壁倍率)を3とし、9cm角の木材の筋かいをたすき掛けに入れた軸組の倍率(壁倍率)を6とした。
  4. 筋かいが間柱と交差する部分は、間柱の断面を欠き取り、筋かいは欠込みをせずに通すようにした。

解説

1.風圧力に対する耐力壁(必要壁量)は、各階につき、張り間方向及び桁行方向、それぞれに求めます。張り間方向と桁行方向の見付面積は違いますので、必要壁量も張り間方向と桁行方向で違う値になります。
一般的には、張り間方向の壁量の方が多く(長く)なります。

2.引張力を負担する筋かいは、厚さ1.5cm以上、幅9cm以上の木材、圧縮力を負担する筋かいは、厚さ3cm以上、幅9cm以上の木材を使います。正しい。

3. 9 cm角の木材を入れた軸組の倍率(壁倍率)は、3であり、原則、それをたすき掛けにすると倍になりますが、最大で5が限度となります。したがって、設問のケースは6にはできず、倍率は5となります。(建築基準法施行令第46条より)

4.筋かいは構造上重要な部材になりますので、原則、欠き込みをしてはいけません。筋かいと間柱が交差する部分においては、間柱を欠き込みます。ただし筋かいをたすき掛けにするためにやむを得ない場合において、必要な補強を行った揚合には、筋かいを欠き込むことができます。建築基準法施行令45条4項。
断面が大きい筋かいを用いる場合は、欠き込みをしないと壁の厚み内に納まらないのです。

解答3