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令和5年二級建築士学科試験 構造の問題

構造力学

1断面の性質

〔No. 1〕 図のような断面において、図心を通りX軸に平行な図心軸に関する断面二次モーメントの値として、正しいものは、次のうちどれか。

  1. 40 cm4
  2. 64 cm4
  3. 88 cm4
  4. 112 cm4
  5. 160 cm4
ゆこ
ゆこ
この問題は、基準となる軸が図心と一致しない場合の断面二次モーメントの公式を覚えていないと解けない問題です。20年ぶりにこの公式が必要になりました。この問題は少し難しい問題と言えそうです。

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2応力度・許容応力度

〔No. 2〕 図のような荷重 Pを受ける単純梁に、断面 300 mm×500 mmの部材を用いた場合、その部材に生じるせん断応力度が、許容せん断応力度 1 N/mm2を超えないような最大の荷重 Pとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、せん断力Qが作用する断面積 Aの長方形断面に生じる最大せん断応力度τmaxは、下式によって与えられるものとし、部材の自重は無視するものとする。

  1. 100 kN
  2. 150 kN
  3. 200 kN
  4. 250 kN
  5. 300 kN

ゆこ
ゆこ
この問題では、せん断応力度を求める公式が与えられていますが、この公式はできれば覚えるようにしてください。

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3静定ばりの応力

〔No. 3〕 図のような荷重を受ける単純梁に生じる曲げモーメントの大きさの最大値として、正しいものは、次のうちどれか。

  1. 36 kN・m
  2. 48 kN・m
  3. 60 kN・m
  4. 64 kN・m
  5. 81 kN・m

ゆこ
ゆこ
この問題は一見既出かなと思ってしまいますが、曲げモーメントが最大になるところを見つけるのが少し難しいと言えます。この場合、等分布荷重がかかっている範囲の真ん中ではないんですよね。

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4静定ラーメンの応力

〔No. 4〕 図のような外力を受ける静定ラーメンにおいて、支点Bに生じる鉛直反力R、水平反力Hの値とE点に生じる曲げモーメントMの絶対値との組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、鉛直反力の方向は上向きを「+」、下向きを「-」とし、水平反力の方向は左向きを「+」、右向きを「-」とする。

 
RB HB MEの絶対値
-9kN -6kN 0kN
+9kN -6kN 54kN
+3kN +6kN 36kN
+9kN +6kN 12kN
+9kN +6kN 18kN

ゆこ
ゆこ
この問題はラーメン構造の問題です。構造力学としては比較的難しい問題に分類されますが、基本的な考え方が理解できていれば解くことができます。1つ1つのことは難しくないので、じっくり落ち着いて解くようにしてください。

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5静定トラスの応力

〔No. 5〕 図のような荷重を受ける静定トラスにおいて、部材A、B、Cに生じる軸方向力の組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、軸方向力は、引張力を「+」、圧縮力を「-」とする。なお、節点間距離は全て2mとする。

 

ゆこ
ゆこ
このトラスの問題も先ほどの問題と同じで、構造力学としては比較的難しい問題に分類されます。ただし、この問題も基本的な考え方が理解できていれば解くことができます。是非、挑戦してみてください。過去の比較的簡単なトラスの問題から解いてみるのもいいかもしれませんね。

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6座屈

〔No. 6〕 図のような長さl (m)の柱(材端条件は、両端ピン、水平移動拘束とする。)に圧縮力Pが作用したとき、次のlとIとの組合せのうち、弾性座屈荷重が最も大きくなるものはどれか。ただし、Iは断面二次モーメントの最小値とし、それぞれの柱は同一の材質で、断面は一様とする。

 
l(m) I(m4
3.0 3×10-5
3.5 4×10-5
4.0 5×10-5
4.5 7×10-5
5.0 8×10-5

ゆこ
ゆこ
この問題は過去に何度か出題されている問題です。確実にできるようになっておきたいと言えます。

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かんな先生
かんな先生
以上、二級の構造力学の問題を見ていただきましたが、6問のうち4つの問題で力のつり合いの考え方が出てきています。力のつり合いは構造力学においてとても重要なので、しっかりと理解しておくようにしたいですね。
それから、この6つの出題(1断面の性質、2応力度・許容応力度、3静定ばりの応力、4静定ラーメンの応力、5静定トラスの応力、6座屈)ですが、この項目と出題順序はこの10年変わっていません。今後も出題されると思いますので、1つでも多く攻略しておきたいですね。

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