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「不器用でもまさかの一発合格!」 エクル

「不器用でもまさかの一発合格!」 エクル

22年前に大学の建築学科を卒業しましたが、訳あって建築の道には進みませんでした。
7年前に出産と同時に家を新築。

ご縁を頂き、今は、自宅を建てて頂いた工務店でパート的に働かせてもらっており、動画編集やSNS投稿、模型製作などを行っています。

昨年の夏あたりに、社長から「〇〇ちゃん(息子)も小学校に上がったし、社員として働かない?」と声を掛けて頂きました。

とても有難いお話だったのですが、もっとしっかり建築について勉強しなければと思い

「2級建築士に合格したら社員にして下さい!」

と返答したのが、2級建築士を目指そうと思ったきっかけです。

学科は独学と決めていたのですが、情報収集が甘かったため、2ヶ月ほど非効率な勉強をしてしまい、
その後の勉強も参考にはならないと思いますが、振り返ってみます。

※よろしければ、【製図について】まで飛ばして下さい。

【学科について】

“建築士た〇き”さんというYoutuberの方が紹介されていた某資格学校の「ポイント整理と確認問題」と「過去問セレクト7」の2冊をメルカリで購入しました。

まずは、時間のかかる法規から取り組んだほうがよいとのことでしたので、10月はひたすら法規を勉強しました。

確かに要点はコンパクトにまとめられていたのですが、質問できる相手がいなかったため、自分の間違った解釈で進めていくことに不安を感じました。

実はテキスト用に、「二級建築士はじめの一歩」を見つけて読んでいたのですが、私の検索が悪かったようで、最端製図のサイトが表示されませんでした。

11月半ばになり構造力学に取り組み始めましたが、苦手意識が強く、なかなか頭に入ってきません。
ウォーミングアップのつもりで「やさしい構造力学」の本を買ってしばらく解いていたのですが、途中計算過程が省かれている部分に直面し、そこで一気にやる気を失いました。

学科が思うように進まない中、製図対策も気になり、職場の方に相談してみました。その方は、資格学校では望む結果が得られなかったようですが、最端製図に出会い合格されたとのことでした!

12月半ば、ようやく最端製図のサイトに辿り着けました。

学科が前途多難でしたが、もし学科が受かった場合、2ヶ月で製図に挑むにはメンタル的に厳しいと思ったため、学科クラブと並行して製図の前半戦を申し込むことにしました。

学科クラブ(製図もですが)は、すぐに質問できる環境がとても有難かったのですが、20~30代の頃と比べて、記憶力の低下に愕然としました。

構造力学は、神無先生の分かりやすい解説で解けるようになったものの、翌日には解き方が思い出せず、もう一度やり直し… という具合で、その他の暗記ものも全て単語カードに書かないと覚えられませんでした。

暗記ものに関しては、神無先生がスマホで使えるアプリを紹介して下さっていたのですが、iPhone限定だったため、私のスマホでは使えず、全て単語カードに書きまくっていました。(ボールペン3本を使い切りました…)

後から知ったのですが、Androidでも使える「2級建築士受験対策」などの暗記アプリを利用すればもっと時間短縮できたのではと思いました。

子供が起きている間は勉強どころではなく、さらに私自身7時間の睡眠時間を削れなかったので、勉強時間の確保がとにかく大変でした。

1~2月は製図にもかなりの時間を費やしたため、全く計画通りには進まず、重要度の高い項目(★3つと2つ)を一通り終えられたのが6月に入ってからでした。

その後はひたすら過去問を解きながら、不安科目を強化していきました。

本番では目標としていた点数には届きませんでしたが、何とか7割は超え、神無先生からも「製図対策に入って大丈夫だと思います」というお言葉を頂けたので、後半戦の申し込みをしました。

【製図について】

製図で一番苦労したのは、前半戦の第1課題でした。
「初めての図面は10時間かかりました」などのコメントを掲示板や合格体験記で目にしますが、私は26時間かかりました。

エスキースがまとまらず、床伏図もなかなか理解できず、矩計図も大学時代は描いたことがなかったので、「エスキース・コード」に載っていた矩計図を拡大コピーして取り合えずそれを模写して提出しました。

この時、「動画で学ぶ二級建築士(合格図面の製図法)」の本があったらどんなに良かったことか。描き上げるまで、頭痛薬を飲んでも頭痛が治まりませんでした!

学科の勉強も気になり、製図の復習をほとんどしなかったので、作図時間はあまり短縮されず、第5課題は提出しませんでした。

学科試験が終わってからは、子供の風邪をもらい、しばらく体調が回復せず、7月中旬までは製図に取りかかれませんでしたが、前半戦を経験したお陰で気持ちには少し余裕がありました。

まずは、「動画で学ぶ二級建築士(合格図面の製図法)」に載っている矩計図の基本形を描いて覚えることから始めました。

初めは2時間ほどかかりましたが、5回目くらいから何も見ずに描けるようになり、最終的には40分程度で描けるようになりました。

これも暗記だったので、忘れないようにほぼ一日1回、平日は昼休みに描いていました。
(職場の方にお願いして製図板を持ってきてもらい、昼休みに練習しました)

床伏図は、前半戦の各課題の解答例(先生方の図面)の平面図だけが見える状態に紙を折り、その平面図から床伏図を描く練習を繰り返していったところ、描けるようになりました。

また、エスキース用の下書き用紙に床梁の断面寸法(2階壁あり、壁なし、丸太)を先にメモしておき、伏図を描く時に確認しながら描いていました。

立面図も、「動画で学ぶ二級建築士(合格図面の製図法)」に載っている立面図の描き方で20分程度で描けるようになりました。

エスキースは、過去問の古いものからお盆休みに集中して取り組みました。

あまりにもまとまらず、深夜、泣きそうになりながら「神無先生、スッキリ収まりません!どうしたらいいですか?」と掲示板に書き込んだところ、翌朝、「スッキリ収めようとするところが違います。スッキリと収めなくていいんです。」と神無先生からのご返信。
それ以後、割り切ってエスキースを考るようになりました。

最後の第4課題では、作図時間がまだ1時間オーバーしていたため、B判定でしたが、点数は自分でもびっくりするくらいの点数でした。質問カードに「あと2週間しかありませんが、作図時間はまだ縮められますか?」と書いたところ「まだまだ縮まります!」という力強いお言葉。
それからは、毎日通しで描き続け、9月に入った頃にようやく5時間で描けるようになりました。

市販の問題は一切やらず(時間的にできませんでした)、最端製図の課題と過去問のみで20枚くらい描いたかと思います。

過去に合格された方が、今までに指摘された箇所をノートやエクセルにまとめていらっしゃいましたが、そこまでの時間的な余裕がなかったため、神無先生から頂いた全ての設計課題解説書を1冊のファイルに綴り、重要なところにマーカーと付箋をし、当日は、試験直前まで見直しました。

【製図試験本番】

試験本番、開始直後に問題文へサッと目を通したところ、難易度的には難しくなさそうでしたが、悪い予感が的中しました。矩計図の切断部分に土間指定があったのです。矩計図は、基本形と外がテラスの場合、畳の場合の3パターンしか練習してきませんでした。(物覚えが悪かったので必要最低限しか練習しませんでした…)

取り合えず、土間以外を頑張ろうと気持ちを切り替えました。

エスキースは何とか1時間で終え、作図に入りました。神無先生のアドバイス通り、1階の平面図を描き終えたところで、面積や計画の要点を記入しました。その後、2階の平面図、床伏図、そして、いつもなら矩計図の順番でしたが、先に立面図を仕上げ、矩計図は最後に回しました。

矩計図以外はできる限りノーミスでいかなければという思いもあったため、普段以上に各図面に慎重になり、矩計図に取り掛かる頃には試験終了まで50分を切っていました。

テキストに載っていた土間の詳細図を思い出そうとしましたが、ぼんやりとしか思い出せず、かといって空白にするわけにもいかないので、それなりに何か描いてあるように見せかけることに必死で、最後の大事な確認作業を諦め、矩計図を完成させました。

回収されていく図面は、どれもキッチリ描き込まれていて、周りの受験生たちの表情にも余裕があったように見え、敗北感で一杯でした。

気落ちしながらの帰宅途中、掲示板の「階段に踊り場を作るのを忘れました」という書き込みを見た瞬間、とどめを刺されました。問題文には確かに踊り場という要望がありましたが、何の違和感も持たずにいつも通りに45度の線を描いてしまいました。

矩計図をどう描いたのか覚えていなかったため、再現図は提出しませんでした。

【合格発表の日】

試験のことは忘れたいと思っていましたが、試験に落ちた夢を何度か見たり、常にモヤモヤした気持ちのまま、合格発表の日を迎えました。

この日は午後、息子の授業参観があり、テンションの低い状態では行きたくないと思い、学校から帰って、サイトにアクセスしようとしたところで「ピンポーン」と玄関のチャイムが鳴りました。

ドアを開けると、

「はい、これ合格祝い!」

と出張先の手土産を持った社長が立っていました。

「え!?まだ見ていません…」と言うと、「早く見てよ~」と言うので、恐る恐るサイトを開いたところ、自分の受験番号を発見しました。その場にいた主人にも確認してもらい、2人に祝福してもらいました。

頭の回転はゆっくりで、要領も良いほうではありませんが、そんな私でも合格できたのは、神無先生、meo先生、そして、一緒に頑張ってきた最端生のみなさんのお陰です!!

神無先生には、講座を申し込む前に私の不安な気持ちを受け止めて、背中を押して下さり、この先生の元で頑張りたいと思ったことを思い出します。私の回りくどい質問にもすぐに答えて下さり、いつも分かりやすく丁寧に指導して下さいました。

meo先生の添削に添えられていたメッセージにもとても励まされました。
掲示板を通して、多くの最端生の皆さんの頑張りを感じることができ、とても心強かったです。

それから、家族や職場の方々の協力なしには試験には臨めませんでした。

最端製図に出会えたこと、そして、応援して下さった方々に心から感謝致します。
本当にありがとうございました!!

エクル