本記事では、二級建築士の学科試験で使用可能なおすすめの法令集を紹介します。
二級建築士の試験で使用が認められている法令集
二級建築士学科試験では、法規の問題を解く場合に限り、法令集の使用が認められています。ただし、使用が認められない法令集もありますので、注意が必要です。
※使用は一冊のみ。ただし、告示編などに分かれている場合は、告示編も使用することができます。
また、法令集にはインデックスシールを貼ったり、書込みをすることが許されています。ただし、書込みについては、目次、見出し及び関連法令、条文等の指示(法令、省、節、条等の名称、番号及び掲載ページ数程度)とされており、解説や図などを記入することは認められていません。
使用が認められていない法令集を試験で使用したらどうなる?
法令集については、試験中に確認が行われます。使用が認められない法令集と判断された場合、又は、禁止されている書込みを行なっていると判断された場合は、試験終了まで法令集の使用ができなくなりますので、必ず、認められているものを使用し、認められた範囲内で、書込みや線引きを行なうようにしてください。
ちなみに、過去においては、鉛筆で書き込んでいる場合は消すことを命じられたり、消すことが不可能で小範囲の場合はそのページをステープルで綴じられたなどの話を聞いたことがありますが、基本的には全く使用ができなくなると考えておいた方が無難です。
速く引けるよう、インデックスシールを貼る
要点がわかるよう線引きを行なう
試験で使用ができるのは一冊のみ(告示編は別)
毎年発行されるので最新のものを使用する
告示編はほとんど必要なし
法令集にインデックスを貼った例
法令集を選ぶ時のポイント
法令集は掲載されている内容が法文なので、基本的には書かれている内容はどれも同じです。なので、基本的には見やすさを重視して選ぶのがいいかと思います。以下の点を参考にしてください。
※法令集は法文の内容が省略されている場合がありますが、基本的には必要性が低いところと考えて大丈夫です。
- 縦書きか横書きか
- 文字の大きさ
- 本自体の大きさ(主にB5サイズとA5サイズ)
- 関連条文の記載
- インデックスシールが付属されているかどうか
- 資格学校のものは、受験生が使いやすい仕様になっている
二級建築士試験でお勧めの法令集
総合資格 建築関係法令集 法令編
私が一番使いやすいと感じていて普段使用している法令集です。一番のおすすめはこれ。
- 大きさはB5サイズ(A5もあり)、横書きで2段組み
- 関連条文の記載が多い。(自分で書込むことは少ない)
- インデックスシールは、葉書で請求(貼り方や線引きの資料もあり)
机の上で開いた状態を保ってくれるので、おさえておく必要がない
概ね毎年先陣を切って発売される
インデックスシールは種類が多くカラフル
値段が安い(なぜか令和5年度版から減額)
基本建築関係法令集 法令編
仕事で法令に関わっている人は、ほとんどこの法令集を使用しています。
- 大きさはA5、横書きで1段組み
- インデックスシールは付属されている。
告示編は別冊としてありますが、この法令編の中にも一部抜粋して掲載されています。
TAC出版 建築基準関係法令集
法令編と告示編が1つになっていることと2色刷りで見やすいのが特徴です。また、関連法規は別冊として分けることができるようになっています。
(2冊に分かれますが、2冊とも試験で使用可能です。)
- 大きさはA5、横書きで1段組み、2色刷り
- 関連条文の記載が多いので、自分で書込むことは比較的少ない
- インデックスシールは付属されている
- Webにて、線引き集を見ることができる
2色となっているのはとても見やすい