矩計図
矩計図(部分詳細図)は、建物の断面を詳細に表現した図面です。
例年、矩計図(基礎部分から屋根まで全て)が要求されていますが、平成26年から令和元年においては、部分詳細図(矩計図の一部分)が要求されました。
部分に分けて、ポイントをお伝えします。
屋根部分
基本的に丸覚えしておけば問題ない部分です。
小屋梁は角材でも構いません。
2階の壁の上部には、丸太ではなく角材が入ることになりますので、壁のすぐ手前で切断する場合は、角材を表現するようにしてください。
(2階の小屋伏図を簡単に検討しておくとベターです。)
2階床部分
この部分はポイントがいくつかあります。
1、庇の有無 庇を設ける場合は、2階平面図、立面図、矩計図に記入が必要です。
2、胴差のサイズ 伏図で設定したサイズと合わせてください。
3、床梁のサイズ 同じく伏図とリンクさせてください。
4、根太の向き 断面が見えるのか、側面が見えるのか、伏図とリンクさせる必要があります。この図では、断面が見えています。
※外壁から近い位置(910mm)に胴差と平行に床梁がある場合は、その断面を表現する必要があります。(その位置はなるべく避けるようにしてください)
1階床及び基礎部分
1階床・基礎部分は、基本的には丸覚えしておけば大丈夫です。
根太と大引の向きはどちらでも構いませんが、一般的には根太の断面がわかるように表現します。

窓がない位置で切断する場合

ウッドデッキテラスを表現する場合
(条件がない場合は、テラスでは切断しない方がベターです。)
土間コンクリート床の場合
(出入口部分は土台をなくし、基礎の立ち上がりを低くします。断熱材はポリスチレンフォームを使用します。)
べた基礎の場合
(べた基礎で指定される可能性はほとんどありません。)
バルコニー部分
柱を設けた場合
柱で囲まれた部分は、建築面積に含まれますので、気を付けてください。
柱を設けずに片持ちとした場合
片持ち形式は、伏図が難しくなりますので、できるだけ選ばないでください。柱を設けるタイプが無難です。
片持ちバルコニーで奥行きが1mを超える場合ですが、超えた部分は建築面積に含まれます。ただし、奥行きが910mmを超える場合は、柱を設けるようにしてください。検討が難しくなります。採点する人によっても判断が分かれやすくなります。
(よほど自信がある場合や冒険したい人は構いません。)
インナーバルコニー
矩計図の作図は、やや大変になりますが、平面図での作図や伏図の検討は、比較的楽になります。矩計図の切断位置がバルコニーでない場合でない場合は、インナーバルコニーで計画するといいでしょう。
矩計図において、バルコニーで切断するという条件は、RC造課題では過去に一度だけありますが、木造課題では今のところありません。(バルコニーを設けるという条件は2回あります。)
余力のある人は、練習しておいてもいいですが、そうでない人は、見ておく程度でいいと思います。(バルコニーがないタイプの基本形は、きちんと作図できるようになっておいてください。)
矩計図の切断位置がバルコニーの場合(可能性は低いです)
柱有のバルコニーがベスト。(片持ちは伏図に自信がなければしない。インナーバルコニーは、矩計図の作図が面倒。)
矩計図の切断位置に指定がない場合
インナーバルコニーがベストです。(伏図の検討が楽です。)
もしくは柱有のタイプです。片持ちはリスクが大きいので、可能な限りやめておきましょう。




