不適切な構造計画
構造計画が採点にどの程度影響するか。
伏図において、1本か2本程度、梁が抜けていたりサイズが不適切であっても、軽い減点を受ける程度で合否には影響しません。ですが、建物が成立しない場合や耐震的に大きな問題があれば話は変わってきます。
また、木造では無理がある大空間、大スパンも減点が大きくなりますので注意してください。
例えばこのプランですが、居間・食事室・台所においてスパンが大きく(4,550)なっています。
致命的と言えるほどではないですが、居間・食事室・台所の場合は、工夫することによってスパンを短くすることができますので、可能であればスパンを短くすることを意識してみてください。
キッチンの位置を変え、居間と空間を分けるように袖壁を設けています。
こうすることによって、上部に架ける梁の負担が軽くなり、耐力壁を設けることによって、耐震的にもなります。
このプランの場合、
2階の幅を狭くすることができれば、外壁の位置(通し柱があるライン)を1マス西へ縮めた方がよさそうです。もしくは、1階の壁のラインを2階に合わせるようにしてください。
そうすると、居間・食事室・台所の面積が不足することになるかもしれませんが、南側に大きくする方法もあります。
次のケース、どのようにすればいいか考えてみてください。
これもスパンが大きくなっています。
先ほどのケースは上に2階がありませんので、まだ程度は低いですが、今回は、この居間・食事室・台所の上部に2階の床が計画されます。梁の負担は大きくなると言えます。
どのようにすれば、梁の負担が軽くなるか(スパンを短くすることができるか)、考えてみてください。
これも、キッチンの配置によって、不自然でないところに壁を設けることができました。
2階の壁があるラインにこの壁を設けることができると、更にベターと言えます。
次のケースも考えてみてください。
居間・食事室・台所の大きな空間の真ん中に、2階の外壁ラインが通っています。これは梁の架け方によっては、致命的な減点を受ける可能性があります。
どのようにすれば、問題ない計画になりますでしょうか。
考えてみてください。
これもキッチンのレイアウトがポイントです。
キッチンは、対面キッチンとする。という条件が課されることもありますが、そのような条件がない場合でも、対面キッチンとして構いません。構造で減点を受けることは、大きな痛手となりますので、十分に注意、意識してください。
なお、キッチンのレイアウトによっては、配置が不自然、使い勝手が悪い、などの理由で減点を受ける場合があります。ただし、構造で減点を受けるよりは軽いと考えてください。
やってはいけない梁の架け方
1階壁位置にある梁は、柱で支えられていますのであまり問題はないのですが、2階壁位置に必要な梁、もしくは根太を設置するために1820の間隔で設置する梁は、固定されているのは両端の2か所であり、途中で支えられているものがありません。従って、両端は別の梁に接続するか、柱で支えられている必要があります。
両端は、安全に接続されています。
このような梁は、途中で継ぐことは決してありません。
言い方を変えると、途中でサイズが変わることはありません。
下に何もないところでこのような継ぎ方をすると、
床を乗せる前に、梁が下に落ちてしまいます。
作図する順番を誤ると、うっかりこのような作図になってしまいます。
必ず、伏図テキストの順番通り、1階壁位置の梁から作図するようにして下さい。




