「合格体験談」M・M
2023年度の学科試験は最端製図さんの教材で独学で勉強し合格。
その年の製図試験については、わたしは手描き製図は全くの初めてだったので、
平行定規の使い方からわからないことを不安に感じ、大手資格学校に通って学ぶことにしました。
2カ月間、通学して学び、本番試験を受けました。
資格学校での再現図での採点では合格とのお話でしたが、結果は不合格でした。
2回目の今年の製図については最端製図さんに前半戦からお世話になることにしました。
本番の試験を終えた直後「できたかも!」という手ごたえがあったのも束の間。
「あれ、ちゃんと描いたっけ・・・」「あれが抜けてる・・・」「あ、あれ描いちゃったかも」と具体的なマイナスポイントが次々に思い出されました。
ですので合格発表までの約2カ月半は、諦めの気持ちで過ごしていました。
合格発表に自分の番号があったときは本当に驚きましたし、本当に嬉しかったです。
さて、不合格だった去年と合格できた今年で何が違ったか、
わたしなりに思うことをまとめてみたいと思います。
まず、最端製図さんにご指導いただくようになって、
「100点を目指さなくてよい。むしろ目指してはいけない(特にエスキス)」ということを知りました。
昨年はプランの良し悪しについての指導が多かったです。
それは実務の世界では大切なことだとは思いますが、
「この試験に受かるために何が必要で何が必要でないか」
ということがわたしの中でぼんやりしてしまっていたことに、神無先生のご指導ではじめて気づくことができました。
次に、「チェックの大切さ」について知りました。
これについてはもちろん資格学校の先生もおっしゃっていたように思いますが、チェックの大切さよりも先ほど述べた「プランの良し悪し」の話のほうが耳に残ってしまい、わたし自身がチェックがいかに大切かということを汲み取れていなかったのだと思います。
そして「木を見て、森を見ず状態にならないように」ということです。
最端製図さんの最後のほうの課題で、つい失格項目を踏んでしまったことがありました。
自分では「できた!」と思って提出した課題だっただけに本当にショックでした。
(うっかりバルコニーの設置階を間違えてしまっていました。)
これが本番だったらどれだけ悔しいか、、、
チェックの大切さについては理解しているつもりでいたが、全てを同じレベルでチェックしようとしていることに気が付きました。
神無先生がいつも口酸っぱくおっしゃっている「木を見て森を見ずにならないように」ということでした。
絶対外してはいけないポイントがあるということを肝に銘じ、その日からわたしはそのポイントを「森チェック」と呼んで、細かいチェックとは次元を分けて考えるようにしました。
ちなみに・・・わたしの「森チェック」の具体的な項目は以下です。
① 何階建てか?
② 高さ制限を超えていないか?
③ m2数と建蔽率・容積率の制限は超えてないか?
④ EVのあるなし?階段を描いたかどうか。
⑤ 柱・梁(構造)の数と位置の整合性
⑥ 要求室の欠落がないか、設置階があっているか
⑦ 方角に間違いはないか。
⑧ 問題用紙の最初に書いている主要な設計条件に反していないか
「森チェック」に関しては試験中、何度も何度も何度もしつこいくらいに行いました。
冒頭に書いた今回の試験後にミスに気付いた・・・という話ですが、
試験時間が40分ほど余ったのに、「細かいチェック」をしっかりできませんでした。
いつもは当たり前のようにしているチェックだったので、自分でもどうしてそうなってしまったのか不思議でした。
なぜか駐輪場の位置について気になってしまって、40分間そこにとらわれてしまいました。
きっと平常心ではなかったのだと思います。
ただ、森チェックだけは試験中に何度も何度もしたので、そこを外さなかったことで合格することができたのかなと思います。
今年度はA5の見直しノートを1冊つくっていました。
添削で指摘があった箇所、法規について、先生のレジュメに書いてあった大切なところ、心構え、時間配分・・・などなんでも都度書いて、試験直前まで何度も読み返しました。
そして表表紙の裏には頂いたステッカーを、
裏表紙の裏には最端製図のエスキス用紙の右下の格言?を切り取ったものを貼っていました。
(全11種類。A5に縦に並べるとピッタリでしたが、コンプリートでしょうか?)
長くなりましたが、神無先生、最端製図の皆様、本当にお世話になりました。
添削課題を迅速に戻していただけたり、提示板に質問をしたらすぐにご回答頂き、的確なアドバイスを頂けたので勉強の手が止まらず助かりました。
また提示板は他のメンバーの方の質問に対する回答も見られるのがとてもためになりました。
皆さんが頑張っていらっしゃることもモチベーションにつながりました。
また、いつか、何かでお世話になるときは宜しくお願いします。