「今度こそ合格!二級建築士」 埼玉県 豆さん
私は今回3回目の製図受験となりました。
前2回は同じ資格学校に行っていました。
数年前にインテリアコーディネーターの資格を取り、図面の練習をしたことはありましたが、
国家資格でもある二級建築士は要求されるレベルが全然違うと聞き、とりあえず資格学校に通うことにしました。
とにかく解らないことが多いので、学校の先生に言われたとおりに図面を仕上げました。
一年目は書き上げたけれど、ランクⅡ。
二年目である昨年は、製図のスピードもエスキースも問題なし、このままの力を出せば合格、と太鼓判を押していただいたのですが、
結局は極度の緊張でエスキースにはまり込んだうえ、四時間半を四時半までと勘違いし、
あえなく撃沈しました。ランクⅢでした。
私の勉強法の何がいけなかったのか? 30 枚くらい描いたし、模擬試験でも問題なかったのに…。
途方に暮れてしまいました。
本番に弱い・・・ということだけはわかりました。グッスン
ただ描いても描いても最後まで自信はありませんでした。
資格学校の先生は「予想していた難易度と違っていて申し訳なかった。」とおっしゃっていました。
ん?年々ランクが下がってる?!。゜ ( ゜´Д`゜ ) ゜。
次はランクⅣ? し、し失格…?そんなの絶対嫌だ~!
二度あることは三度ある…ち、ち、違う!来年こそ三度目の正直。
それはそうと来年はどうやって勉強しようかな?
毎週土曜日丸一日を使っての講座通いは、子持ち&仕事持ちの主婦である私には、
「また家族に負担を掛けてしまう」という負い目もあり、さすがに出来ないと思いました。
傷心の日々を送る中で、試験の合間によく拝見させていただいた最端のブログに
「通っていた学校から太鼓判を押してもらっていたが、エスキースにはまり込み、撃沈しました。
エスキースが一番なんですね。」 と書き込みをしたところ、
「エスキースも大事ですが、一番ではないですよ。土俵に上がるには減点覚悟で妥協することも、この試験には必要です。」
というような端的な返信を頂き、単純に「最端にしよう!」と決めました。
少しでも学科組より早く勉強したいと思っていたので、迷わず前半戦から申し込みました。
エスキースコード、課題テキストは、最終的に表紙がヨレヨレになるほど読みました。
第一課題がまっかっかになって返却されたときには驚きました。
三年目ということもあり、そんなに注意されることもないだろう…とタカをくくっていたのです。
しかし、そんな私の図面コピーは”親のカタキ~!”というくらいびっしりと赤ペンで埋まっており、
その一枚では足らず、もう一枚にわたり添削してありました。
そないにまっかっかにしなくてもええんちゃう・・・状態です。
内容も目からうろこもの (*_*) でした。
二年通った学校では、当然のこととしてどんな時も必ず描くように指導されていたことが、
神無先生は時間があったら描けばよい、優先順位を考えましょう、とおっしゃるじゃないですか!
エー大丈夫なの?先生…と半信半疑でしたが、(スミマセン ( ;・∀・ ) )
今年の私には最端しかないので、先生のアドバイスを素直に聞くのでした (^^ ゞ
少しずつ課題をこなしていくごとに、先生がよくおっしゃっている「戦いをするには敵を良く知ること」の意味が
だんだん解ってきました。
まっかっかだった添削が少し赤いかな…くらいになり、嬉しくなりました。
難易度に応じて戦い方も臨機応変に対応することが必要なのですね。
今までの私は簡単な問題だと気を抜き、手を抜き、(減点多すぎ…ランクⅡ、一年目)
難しいと、エスキースタイムオーバーお手上げ状態、(ほぼ未完成…ランクⅢ、二年目)でした。
そんな戦い方では、きっと今年も過去二回と同じ結果になってしまったと思います。
全く戦い方がわかっていませんでした。
それと、はずしてはいけないポイントをきちんを押さえておけば、あとは 100 人 100 通りの答えがあってもいい、
という先生のお言葉に、結構建築って自由なんだと思いました。
試験勉強ではありますが、段々と図面を描くのが楽しくなってきたのも事実です。
最終的には 30 枚近く描いたと思います。
作図時間はどんどん短くなりました。矩計図は 30 分切るようになりました。
そんな先生の講習をライブで聞いてみたい!と思い、製図講習会に参加させていただきましたが、役に立つ
お話が沢山あり、伏せ図を理解する為の模型も見せていただけて、百聞は一見にしかずだな~と感じました。
余談ですが、大阪弁丸出しのポワ~ンとした先生(先生ごめんね (^_^;) )と、
添削やメールでの、標準語でバシッと指摘する先生とのギャップも面白かったです!?
時には難しい問題にタイムオーバーとなり、ネチネチメールをさせて頂いたこともあります。
ふんぎりの悪いところが自分の弱点だったのですが、試験前までにはアドバイスのお陰で、大分克服することができたと思います。
最後のシンクロニ模試も 90 点以上取ることができ、あとは落ち着いて頑張ろうと思いました。
本番の雰囲気を味わっておきたいと思い、シンクロの翌日、往復四時間掛けて他県の建築士会主催の模擬試験などにも参加しました。
総仕上げのつもりで挑みました。難易度は中くらいだと思いました。
いい気分で描き進めていて階段上下不整合に気づき、1、2階平面図の大修正をするはめになりました。
先生に何度も言われた「確認」を怠ってしまいました(泣。)
しかし大修正をしても、見直し 10 分をとることができ、模試終了。本当に模試で良かったです。
全員で6人の受験者でしたが、周りを見回すと、なんと完成者は私一人。逆に驚きました。
ほとんどの方は、伏図、矩計図を描いてなかったのです!
おそらく受験一回目の方々と判断しましたが、これから受験の方は、
製図は特に「先んずれば人を制す」だと思いますので、早目の対策をお薦めします。
試験当日になり「練習でいつもしていることを、本番でしてきてください。」 という神無先生のアドバイスが心に蘇りました。
本番は要求事項の多さに面食らい、一瞬、去年と同じような冷汗が流れてきました。
後ろの男性が「これは難しいな~」と呟いていました。
思わず「本当だね~」と返事をしたくなりました。
難しいと思っているのは私だけではないな・・・と三回目のずうずうしさも手伝い、今まで練習でしてきたように、
自分の作図時間を逆算し、エスキース時間を配分しました。
今回は難易度が高そうなので、優先順位を考え、簡略作図で行こう、と思いました。
私の受験した教室は、初受験以外の方ばかりだと思いますが、終了30分前はまさしく戦場でした。
私はもちろん、周囲のみなさん、相当焦っているのがわかりました。
ペンや定規を落とす音があちこちで聞こえ、イスを後ろの机にガツンと当てたりしていました。
「は~っ」と辛そうな溜息も聞こえてきます。
本当に皆、真剣勝負しにきているな…と伝わってきました。
最後、終了のベルを聞いた後も、すぐにペンを置く人は少なかったです。
私も手すりを書き足しました (^_^;)
シャーペンの芯でこすれて真っ黒けの図面を提出しましたが、とにかく「やった~描きあげたぞ~!」と言う思いで一杯でした。
「絶対に合格するんだ!絶対に描き上げるんだ!」という気持ちだけは今までで一番強かったと思います。
しかし、時間が経つごとに、あとからあとから泉のように湧いて出てくるミスの数々…。゜ ( ゜´Д`゜ ) ゜。
しかも、地雷も踏んでいるかも!こりゃ、今年は最端卒業できない!とガックリした気持ちになりました。
そんな後悔はあるものの、やるだけやったからこれ以上は仕方ない、と昨年よりも気持ちが吹っ切れるのも
早かったです。
こんな私でしたから、12月4日に発表を見たときは本当に信じられませんでした。
合格通知を見て心の底から安堵しました。
過去二回通った学校の先生は「難易度が予想と違っていて、申し訳なかった」とおっしゃっていましたが、
最端では製図テクニックのみならず、「難易度が予想と違っていても戦える方法」を教えてもらうことができた、
と合格した今、思っています。
これで「二級建築士を目指す私のドタバタ珍道中」(そんな名前つけてたっけ?)は終了となるわけですが、
先生や同期生の皆さんとお別れかと思うと、何だか寂しいです。
是非これからも何らかの形で交流させていただければと思っております。
私にとっては、最端を選んだのは最良の選択でした。通信ならではの良さを実感しました。
通学では次の講習に行く日まで疑問が解決出来ない、ということがありましたが、最端では、質問はいつでも
迅速丁寧に個別対応してくださいました。先生いつ寝てるの?と心配になったくらいです。
どんな小さなつまらないことでもメールだと聞きやすい、という勝手な理由もありまして、何度も質問させていただきました。
神無先生をはじめ、諸先生方、本当にありがとうございました。感謝の気持ちで一杯です。
メンバーズサイトの最端生の皆様とのやりとりも大変心強く、楽しく、勉強になりました。
それと楽しいはずの夏休みを私の受験のために、遊びに行くのも控えて協力してくれた家族にも心からお礼を言いたいです。
これから二級建築士を目指す方々も諦めさえしなければ、必ず合格を手に入れることが出来ると思いますので、どうぞ頑張ってくださいね!
試験に受かっても建築は奥が深く、やっと入り口付近に立たせて頂いたと感じています。
今後、資格を生かして更に勉強、努力していきたいと思います。
最後になりましたが、最端製図 .com 、最端メンバーの皆様の益々のご活躍を心よりお祈りいたしております。
素敵な出逢いをありがとうございました。