■平成26年2級建築士設計製図 体験談 ID26014 Rストーン
私は、40代 男性、4回目の受験で合格することができました。
仕事は、換気空調設備などの機械設備設計をしています。
2級建築士受験のきっかけは、4年ほど前の建築設備士に受かったこととで建築以外の分野からの受験が
可能となったことでした。
受験できるといっても学校に行く時間もお金もないので、独学でやるしかない。それが前提でした。
○学科3回受験
仕事や子育てなどいろいろ理由がありますが、だらだら勉強だったので、自分を追い込む気持ちが足りず、
「建築士になりたい!」という気持ちが十分でなかったのではと思っています。
というわけで、今年のスタートは、平成25年12月から始めました。
○自分を追い込む気持ちに
まだ学科試験も受かっていないのに製図板を入手しました。妻には、今年は真剣勝負するからと頼み、
会社の建築担当の人にも受験するよと宣言して自分を追い込みました。
○年間スケジュール
まず、最初に月単位くらいのおおよそのスケジュールをたてました。
仕事と家庭を持ちながらの勉強時間は、そんなに取れません。短期集中、割り切って勉強しました。
製図対策ですが、製図試験は初めてです。学科受験後からでは時間が足りないと思い、
同時並行でスケジュールがたてやすい通信添削みたいなものがないかなぁと考えていました。
○最端製図.comとの出会い
とりあえず、製図用紙が欲しかったので、インターネットで購入先を探していたところ、最端製図に出会いました。
製図用紙と合わせてドローイングコード、テンプレートなどを注文しました。注文してからの神無先生からのお返事も早く、
またいろいろとアドバイスをいただき、良心的だと感じたので、前半戦の添削を申し込みました。
○学科の勉強
勉強できる時間は、限られていて、平日の夜1.5時間くらい、あとは通勤電車の中で確保しました。
実は、学科クラブには入っていません。(先生、すみません。)
問題集で勉強を始めてからHPで学科クラブの存在を知りました。勉強できる時間を考えるとこれ以上は、こなし切れないと思い、
入会はあきらめました。 (後から考えると入会した方が良かったと思っています。)
試験1か月前からは、単語カードにあやふやな用語などを書きこんで、電車や昼休みなどの空いた時間で頭に叩き込みました。
正攻法な勉強方法でしたが、最低限覚えないといけないものは、やっぱり苦労しないとだめなんだなと思いました。非常に効果的でした。
○前半戦の製図
練習課題から手こずりました。製図の経験はあるのですが、建築製図は初めてなので、悪戦苦闘です。
先生が言われているとおり、考えこんでしまい、シャーペンが止まっている…。毎回の課題が8時間もかかっていました。
練習課題、第一~第四課題まで、用語や寸法などもちゃんと覚えておらず、最端エスキース・コードやドローイング・コードから真似して書いていました。
第4課題あたりから、なんとなくの全体像が見えてきたと思います。でも8時間前後はかかっていました。
前半戦の総仕上げとなるシンクロ模試では、さすがに最端エスキース・コードなどを見ながら書くわけにもいかず、
学科の追い込みの忙しい時に少し用語や寸法を覚えて、なんとか時間内に形だけでも収めることができました。(集中して書いたからできたのでは?)
結果は、順位も低かったのですが、時間内に収めたということで自信につながりました。
前半戦は、何かを覚える、習うというよりも慣れることの方が強かったと思います。
○学科試験
学科試験、今まで勉強してきたこと全てをマークシートに埋めてきました。しかし、構造、施工が難しく、見たことのない問題も多かったので、
不安な気持ちで試験会場を後にしました。
自己採点の結果は、計画20点、法規18点、構造14点、施工21点、合計73点でした。
これで、ようやく学科試験を突破できました。
製図試験に行けそうだと採点結果を神無先生に報告し、後半戦に突入しました。
○いよいよ後半戦の製図
後半戦の製図の申し込みは、定員が埋まるのが早く、まだ学科試験前でしたが、学科試験を通る!と自分に言い聞かせ、5月頃に申し込みをしてしまいました。
(ちょっと、どうしようか悩んでいました。先生に相談すればよかったです。学科クラブに入れば、学科受験後に申し込めたみたいです。)
学科試験終了後、製図試験までのスケジュールを考えました。基本的に、第一課題~第4課題、シンクロ模試、練習問題の復習が中心です。
(市販の問題集など手を広げませんでした。)
(月曜日)エスキース+HPチェック、(火曜日)平面図、(水曜日)床伏図+立面図、(木曜日)断面図+部分詳細図、
(金曜日~日曜日)返ってきた添削のやり直し…こんなサイクルを続けました。
家に帰ってからは、製図練習、会社の往復の通勤電車では、寸法や部材名を覚えたり、課題解説や虎の巻を繰り返し読む毎日でした。
第三課題(提出日8/18)あたりから、ぶれないで時間内に収められるようになり、試験日まで繰り返し復習を行いました。
(「部分詳細図」は、どの部分が出題されても対応できるように矩計図で練習しました。)
エスキース・コードや先生がブログ等でコメントされているように、時間管理を意識した勉強を行いました。
○製図試験 9月14日(日)
試験会場には、早めに向かいました。
今まで勉強してきた添削課題、チェックリスト、神無先生や他の先生の応援メッセージを見たりして気持ちを落ち着かせました。
試験開始、あせらないように2回ほど問題を読み、エスキースを考える。適宜が多く、まとめるのが結構、難しい…
面積内に全てを納めようとすると時間がかかりそうと判断して、余り影響なさそうな?夫婦寝室のWICの必要面積を無視して無難にまとめました。
(全然納得いかず、もう少し良いプランをという気持ちでしたが、自分を押し殺しました。) 日頃の練習どおりの作図を淡々と書きました。
エスキース60分、製図3時間32分で終了し、チェックに28分をかけました。
でもやっぱり緊張していたみたいで、試験の終わりに最端製図特製?の刷毛で願掛けするのを忘れました。
試験終了後、エスキースに心残りがあるけれど、書きこみはしっかりやり尽くした感で帰路に着きました。
○合格発表12月4日
お昼休みにセンターのHPで番号を確認。…ありました。妻、職場の上司や同僚に報告しました。
機械設備分野の仕事をしている者が建築士になれたこと、とてもうれしいです。
その夜は、妻と子供にお祝いしてもらいました。
振り返ると製図の勉強が一番楽しかったと思っています。
合格できたのは、神無先生をはじめ、講師の皆さま、最端生9期生の皆さま、そして、協力してもらえた家族のおかげだと思います。
本当にありがとうございました。
これからも神無先生、講師の皆さま、受験生の道標としてのご活躍を期待しています。
これから受験される皆さん、最端製図を信じて、あせらず、落ち着いて頑張って下さい。きっと大丈夫ですよ。
最後まで読んでいただいた方、これからの受験にあたり参考となれば幸いです。
○製図試験で特に役立ったもの
・最端エスキース・コード:建築製図の基本的な内容の確認を良くしていました。
・伏図攻略テキスト:伏図をマスターするために3、4回やりました。
・最端テンプレート(1/100と1/200):非常に便利で、他のテンプレートが使えません。
・後半戦で配布された解説書と虎の巻:空いた時間に良く目を通していました。