はじめまして、モカと申します。
二級建築士試験は、3人の子育てと仕事をしながら挑み続けました。
私のケースは稀かもしれませんので、皆さんの参考になるか分かりませんが
建築士になるまでの長い道のりで色々と学びましたのでここに綴らせていただきます。

文系出身の私ですが、子供の頃からお家の雑誌などが好きで建物に興味がありました。
社会人になりたての頃の取引先は主に建築会社で、図面を見たり担当者と話したりする中で「つくる側になりたい」と思うようになったのが建築士を目指すことになったきっかけです。
ですが、合格まではとても長く厳しい戦いが待ち受けているのでした。

1回目
20代後半、工務店や設計事務所で武者修行(?)をし、勢いで受験。
独学でしたがまだ脳が若かったのもあり、一次は突破。
しかし無知過ぎる私は一次の合格発表の日まで製図対策は何もせず過ごしていました。
もちろん、間に合うはずもなく、未完成でアウトでした!
(この時はまだ減点法式という事さえ知らない愚か者なのでした…)

2回目
長男がまだ小さく、2人目も妊娠していたので資格学校に通う選択肢だけはない私。
たまたま見つけた(最端さんとは別の)通信添削を受講したのですが、結果はランクIIIで不合格…なんで?
図面は一応全部仕上げたのに、原因が分からないモヤモヤ…。
その後、再びこちらにお世話になる事はありませんでした。

3回目 角番&神無先生との出会い
今年はいよいよ角番!
どうして前回ダメだったのかが分からないのが最大の恐怖のため、それを解消できそうな通信添削を慎重に探します。と、試験のポイントなどを惜しみなくアップされている最端さんのサイトが目に止まります。とても好印象!
早速神無先生へメール。とても丁寧で迅速なお返事をいただき後半戦から受講することにしました。

結果はと言うと…残念ながらエスキスで減点の大きい箇所をミスってしまい、不合格。でもランクIIだったので、やはり以前は余計なものを沢山描いて時間を削っていたのだと確信しました。
さすがに角番でしたのでその時の失望といったらありませんでしたが、
神無先生からの「また頑張ろうと思える日が必ず来る」との言葉を心の隅に留め、もう少し子どもたちが大きくなって勉強に時間を費やせる時期が来るのを待つことにしました。

4回目 体調不良
角番脱落から5,6年が過ぎ、末っ子も小学生になりました。
その頃の私は土日も仕事で、「このままでは建築士になる為の勉強ができない!」と焦りはじめ、ついに仕事を変えます。
定時で帰られる職場に変えたおかげで勉強時間を確保でき、まずは学科をパス。
そしてこの年の製図はRCで、以前最端さんで受講した資料が一式あるため自分で頑張ろうと思い、受講はしませんでした。
が、製図試験目前8月末、体調を崩し難聴になってしまいました。
製図を描こうと思っても30分もしたら首のリンパが腫れてきて顔を下に向けられません。最悪…
治療もしながらですが試験には一応行きました。でもやはり対策も自己流でしたし作図も上手くいかず、またランクIIIに格下げに…トホホ(涙)

5回目 ようやく春が
去年の事は悔やんでも仕方がないと気持ちを切り替え、製図試験5度目(苦笑)何としても今回で決着をつけるべく、前半戦からお世話になる決意をしました!(人生で一番気合を入れたかも⁈)

それまでの試験では作図スピードがギリギリで、見直し時間は少し取れるかどうかでしたが、前半戦から受講したことで作図スピードがだいぶ磨かれ、後半戦では1時間程チェック時間が取れるような課題もありました。
練習すればスピードは上がるのだと実感。特に要領が悪い私には、そもそも片手間で製図対策しようとしてた事自体間違いでした。
学科試験のように、過去問を繰り返せば何とかなる試験とは全く性質が異なるのです。
「わからない事を減らし、できる事を増やしていく。」神無先生が諭してくださる言葉の意味が、前半戦から取り組む事でブラッシュアップされていくのが初めて身を持って実感できました。

ところが製図試験当日
まずは問題用紙を見て、「敷地狭っ」難しいのかな…と不安に。でも次に特記事項にざっと目を通して「そんなに複雑じゃない。簡単かな…?」と気持ちが右往左往します。
ですがエスキスを進めるにつれ、一階の居室要求㎡が広い! 小部屋も多い‼︎ 入らない‼︎‼︎

焦りに支配されそうになりましたが気を取り直して呪文。
「とにかく仕上げる、皆も難しいと思っている、チェックに時間をかけた者勝ち」と何度も心の中でとなえ、吹抜けの大きさを決めきれないまま70分でエスキスを切り上げ作図に。
でもその時点で周囲に作図を初めてそうな気配はほとんどありませんでした。

平面は何とかいつも通りの時間でいけましたが、伏せ図で壁(梁)のラインをミスってしまいます。
全部ズレるので慌てて修正…時間やば!
ですが矩計では手が勝手に動いていました。(多少ミスはあったのですが)これは前半戦から何枚も描いたおかげでした。

立面はもう簡素バージョン。初めて屋根の仕上げを表現せず、輪郭のみにしました。
(これも先生が時間が無い場合の書き方で見本を教えて下さったおかげです。)本番でこの手を使うのはかなり勇気が要りましたが、チェックが最優先なのでここはもう目をつぶります!

さて残り時間でチェック。
途中でも少しチェックしたりしてたのもあり最後の残り時間は20分くらい。
いつもは40分以上は取れるように練習してましたがいろいろと時間が削られてしまいました。
でも焦らない。途中ちょこちょこチェックはしたから、最後は減点の大きそうな箇所から必死でチェック!
チェックの途中で、ここ書き直したいな、とか、ここ開き扉じゃなくて引き戸の方がよかったかも、とか
小さな邪念が入ってきたりするのですが、合否には関係ないので振り払います。
最後の20分はあっという間。お手洗いにも行けず、食べ物を食べる余裕もなく、変な汗をかきながら試験を終えました。

試験後はあれやこれやとミスを思い出しめっちゃブルーに…。
でも掲示板でメンバーの皆さんも同様に不安に思われているのを共有できて少し落ち着きました。

そんなこんなで、とても輝かしい体験談ではありませんがどうにか合格できました。
自分の受験番号を見つけた時は心臓が飛び出そうでした。嬉しいのもありましたが、ホッとした気持ちの方が強かったです。

子どもたちには夏休みの度にいろいろ我慢させてしまいました。
何度落ちても急かすことなく応援してくれた両親や義母、そしていつも家では製図版にかじりついている私を見て「もはやライフワークやな」と突っ込んでくれた旦那さんにも感謝です。笑

もし私と同じような境遇で受験されようとしてる方がいれば、受験のタイミングだけは慎重に図る事をお勧めします。
製図試験は(器用な天才なら別ですが)腰を据え、ある程度の時間を掛けてじっくり取り組む事で本番焦った状況でも優先順位を付ける力が付くからです。でもそれは最端製図で教えてもらう事前提です!

前述のように別の通信添削や、地域の某協会でも少し教わった事がありますが、余計なものを描くように教わります。(パイプスペースや立面の寸法を四方に。など)実際にそれで合格される方もいると思いますし実務では必要かもしれませんが、この試験においては無駄です。最端さんではそれよりもっと大事な事(合否に直結する事)をたくさん教えてもらえます。

もし時間を巻き戻せるなら、初めて学科を合格した年に最端さんと出会い、その年の製図試験は受けずに前半戦から受講して一年後の製図を受けますね。仕事や子育てしながらですと日常の生活だけでもいっぱいいっぱいなので、
長い目で考える方が逆に効率が良いと思います。

最後になりましたが、神無先生には長い事お世話になり、他の先生方も含め本当に感謝しか無いです。
一緒に切磋琢磨したメンバーの皆さんからも大きな力をいただきました。
胸を張って建築士と言えるよう、引き続き仕事でも頑張ります!
ありがとうございました。