「合格体験談」 愛知県 バードさん
こんにちは。
4期でお世話になったバードです。
私は二級建築士の受験は今回が初めてでした。
仕事で木造住宅に関係する仕事をしていたのですが、建築士の資格は持っていませんでした。
しかし、2月に突然会社から受験資格のある者は受験するようにとの指示が・・・。
全てが初めてだったので、まずは二級建築士試験についていろいろ下調べから。
学科試験は、いろんなテキストが出回っています。
つめこみで何とかなると思い、これは独学でがんばることにしました。
製図の対策は、独学では無理がありました。線の引き方もわかりません。
そんな折、 YouTube でものすごく速く図面を描く人を発見!
それが、最端製図の神無先生だったのです。
「この先生のやり方を覚えたら図面が書けるようになるのかな・・・」
早速、最端製図の掲示板に質問してみました。
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手書きの作図が初めてです バード – 2009/03/09(Mon) 23:40 No.401
はじめまして。
ちょっと教えていただきたいことがあります。
自分は、住宅メーカーの測量や確認申請を請け負う会社に勤めています。
会社の勧めもあって、今年初めて二級建築士試験に挑戦することになりました。
自分は建築学科卒ではないので、「 7 年以上」の条件で受験することになります。
普段は測量CADで敷地現況図の作図をしていますが、建築学科で作図を学んでいないので、
実技試験に大きな不安があります。
塾に通うことも考えましたが、費用も高く休みも合いません。
そんな折このサイトに出会いました。
できればこちらでお世話になりたいと考えているのですが、
作図の素人でもついていくことができるのでしょうか?
それとも、ある程度の基本を知ってからの方がいいのでしょうか?
よろしくお願い致します。
Re: 手書きの作図が初めてです kanna – 2009/03/09(Mon) 23:47 No.402
お問い合わせ、ありがとうございます。
製図が初めてという事ですが、そんな方は意外と多いですよ。
最近は、実務でも CAD が普及していますので、
手描きは大丈夫です。っていう人の方が少ないくらいです。
特に最端製図に来てくれる方は、半数以上がほとんど初めてではないでしょうか、
確かに、初めは時間がかかると思いますが、それはどんな方でも同じです。
誰でも練習すれば必ず描けるようになりますので、安心して下さい。
製図のテキストも、初めての方でもきちんと描く事ができるような内容になっていますので
あらかじめ予習を行なう必要もないと思います。
実際に作図経験がない方でも、たくさん合格されていますので
是非、頑張って下さい。
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なんと頼もしい回答が。
製図はここでお世話になることを決めた瞬間でした。
しかし、最端製図にお世話になる前に学科試験に通らないといけません。
独学でがんばる事にしたので、テキスト選びからでした。
当時は最端製図の学科クラブがなかったので、HPに紹介されていた
・2級建築士試験学科 ポイント整理と確認問題/総合資格
・5日でわかる構造力学/学芸出版社
この二冊をまずやってみました。とにかくやりました。
これがないと多分無理だったでしょう。
あと、法令集選びは実際に本屋で何冊かを手に取り考えました。
自分が選んだポイントは、
1:問題文やテキストは横書きなので、横視線移動に統一するために横書きのもの
2:インデックスや線引きが重要なポイントになりそうだったので、付録で説明書が付いているもの
ということで、黄色い井上書院のものを使用しました。
試験会場ではあまり見ませんでしたけどね。なんでだろう?
法令集は文字ばっかりでなかなかとっつきにくいかもしれませんが、
これは唯一持ち込んでもいい資料なので、味方につけておくべきです。
あと、持ち込めませんが、
・建築申請memo/建築申請実務研究会
なんかもいいかもしれません。ちょっと高いですが、法令集にない図がいっぱいでわかりやすいです。
実務でも使います。
これは会社にあったので、よく見ていました。
建築学科を出てない自分が学科の勉強を始めて最初にぶち当たったのが知らない用語でした。
そこで、こんな本を買いました。
・イラストでわかる二級建築士用語集/学芸出版社
これはわかりやすくて良かったです。おすすめです。
4月から6月の上旬位までは、これらの基本書を繰り返しやりました。
ちょっとペースは遅かったかもしれません。
6月からは、過去問集を二冊ほどです
年度毎に分かれているものや、よく出る順に並び替えてあるものを、勉強の進み具合に応じて使い分けました。
そして、6月中旬に製図試験の課題が発表されました。
「商店街に建つ陶芸作家のための工房のある店舗併用住宅」
〔鉄筋コンクリート造(ラーメン構造)3階建〕
「・・・・何じゃそれ?」
第一印象がそれでした。RCなんてもっとわからん! しかも3階建てだなんて。
それ以来、街で見かけるRC造の店舗併用住宅が気になるようになりました。
まだ学科試験も終わってないのに、製図の心配がまたやってきました。
学科も決して安心できる状態ではありませんでした。
7月になり、とうとう学科試験になりました。
うまく言葉では言い表せませんが、とにかくいやな1日でした。
しかし、これをなんとかしないと次に進めん!
で、自己採点の結果、無事通過しました。
( ´ー `) フゥー...
さあ、ようやく製図の勉強の開始です。
後半戦添削講座の教材一式と、ドローイングコードとテンプレートが届きました。
テンプレートはすごいですね。使いこなしのための説明書が付いているんですよ。
まずはトレースから始めたのですが、最初なのでとにかく時間がかかりました。
なんだかんだで7~8時間くらいかかっていたと思います。
「こんなんで大丈夫かな・・・。」
不安ばかりのスタートでした。
最初は時間を気にしないで第一課題を何とか終えて、発送。
添削が気になります。
4日程して図面が帰ってきました。
たくさんのポイントに赤ペンで添削されています。
「これが全部出来るようになれば合格できるのか・・・」
添削されたポイントは、蛍光ペンで確認チェックして覚えました。
添削図と共に送られてきた第一課題の解説書「解題」もわかりやすくてよかったです。
実際の講習会に通っているわけではないので、問題の解説書はとても勉強になりました。
そして、8月になり、大阪講習会に行きました。
添削生にとって直接教えてもらえる機会はとても貴重です。
1日目はエスキース講習会でした。
階段の配置や主要室の置き方や・・・・・・・その他もろもろ、あっという間に終了時間が来てしまいました。
ビール片手の講習会の延長戦もとても充実していました。
2日目は作図講習会でした。
参加メンバーの中でも初受験は自分だけ。
やはり作図スピードに差がありました。
普段1人でやっていると自分の位置がわかりにくいので、
講習会の参加で自分の置かれている状態がまだまだであることが再認識されました。
「やばい、置いてかれているなあ・・・」
帰宅後、すぐに先生に御礼メールを送り、決意を新たに。
それからは、毎日何か作図をノルマに練習の日々です。
最初は不安だった作図時間も、8月下旬にはなんとか時間内に収まるようになりました。
そして、9月。いよいよ試験日になりました。
やるだけのことはやった!あとはぶつかるのみ!
気合を入れて試験会場に着くなり唖然・・・。
すげー狭い!
講習会で先生が「試験会場は狭いから覚悟しておいたほうがいいよ」、と言っていた通りでした。
いつものように書けるか不安を残しながら試験開始です。
まずはエスキース。狭い敷地は外構が肝なので、外回りから考えました。
1階のプランはすぐに決まりました。
少々てこずりながらも2階3階も決まり、いよいよ作図へ。
作図に残された時間は少々タイトでしたが、なんとかなる時間でした。
順調に作図を進めるはずだったのに、書き始めるとトラブル発生!
「うわ、ケッタ置き場ねーがや!」
慌てて玄関横をプチリフォーム。ピロティ駐輪場で対応しました。
面積算入でも不算入でも問題ありません。よし!
2階平面図に取り掛かっても、またトラブル発生。
「あ、風呂入れちまった。撤去だ撤去!」
またまたリフォームです。トイレと洗面所と収納を広げて対応です。
時間に余裕はもうありません。
3階は問題ありませんでした。よし!
次は断面図です。今回は建具の見え掛りが要求されています。
見え掛り窓を書く数を減らすために、廊下内で断面切ってやりました。
バタバタしながら立面図を書き、残り3分程。
何とか間に合った!
確認しながら作図していたので時間がかかっていましたが何とか間に合いました。
最後の最後で凡例下に「外壁の開口部は全て防火設備とする」と殴り書き。
そこで時間になりました。
もう、くたくたです。
そこから、再現図提出で作図はしましたが、それ以降は製図のことを忘れようと3ヶ月過ごしました。
止めていた酒やスロットも解禁です。
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そして、合格発表日。
自分の番号がありました!通知も届きました。
ヽ ( ´ー` ) ノバンザーイ
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私の二級建築士試験体験記は以上です。
最後に・・・
最端製図に出会って本当に良かった!
ありがとうございました!