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「動揺連続平常心なし」 kounon

「動揺連続平常心なし」 kounon

試験には魔物がいる。
先生は「平常心で試験を受ける」とオッシャッテイマスガ「平常心」は難しい。

「試験開始30分後、隣のN建学院生がエスキース完了したのが見えた。焦り開始‥‥」

試験前の一言
・女房から「3年間でいくらお金を使っているのよ!!!!車が1台買えるのよ!!今
年不合格だったら、毎日皿洗いでお金を返しなさいよ!!」との試験前のプレッシャー
・盆明けで、「最端製図の合格ラインを超えていない。今年はカド番。これではいけない。
製図試験を集中しなければならない。」と決意。
仕事を捨てて、仕事を二の次にしなければ・・・・・
今週は土日月休み、来週は金土日休み、再来週は金土休みで次の日曜日に製図試験。
社長御免、同僚ごめん、後輩ごめん、下請ごめん・・・・・会社ゴメン

10:15頃受験票に張付いている机を発見して準備開始
製図台を出して、筆記用具を出して・・・・・
製図試験開始前は不安だらけ
どんな課題が来るのだろう 簡単なのか、難しいのか
簡単であれば合格点が上がるし、難しければ頭が真っ白になりそうだし・・・・
自分の練習していた課題なのか 予想外の課題なのか
サプライズだらけの課題なのか
時間内に製図完成出来るか 出来ないか
サーどうしよう 

ドキドキハラハラ

アッと 事前にドラフトテープを切って机のハジに貼っておこう
オッと 蛍光ペンとシャープペンと鉛筆等々を出しといて、危ない物は片付けておいて
忘れ物がないようにと・・・・・
準備して 準備OKっと
それとチェック項目を再確認して、用意したエスキース用紙に記入

 

? チェック確認
1.寸法・室名 見落としチェック
2.建物・敷地の出入り ▲ △ 有無確認
3.庇・フェンス文字・外構目地 有無確認
4.断面図{A-A´} 部分詳細図{B―B´}の記入確認
5.断面図・立面図の「見え掛り」の要求確認
6.立面図「最高の高さ」の要求確認
7.バルコニー確認
? 要求図書
? 印象
あとは自分を信じるしかない。最端製図を信じるしかない。先生を信じるしかない。
3年間の苦労を信じるしかない。etc・・・・と心の中で葛藤中

10:50に試験案内を開始
さあ、製図用紙配布 問題配布ダ
あら、ビックリ!!  
配置図が裏からでも見えるじゃない!!
道路交差形で南側8m、西側6m、交差箇所に斜線あり、敷地が細長いじゃない・・・・
ということは 
『カフェ入口が幅員広い南側で、駐車規制あり、建物は7~8m幅の細長か・・・・?
イヤイヤ、裏から見ているし、思い込んではいけない・・・』
課題への思い込みが、試験のドツボ大穴にハマッテしまうと頭の中の「思い込み」を
振り切って、落ち着こうと思ったら、緊張して手に汗をかいているのを発見。
「手を挙げてトイレ行こう」と思い、手を挙げてトイレに行き、手を洗って濡れた
ハンカチを用意
着席

11:00試験スタート
製図用紙をテープで固定して、その上に問題用紙をマグネットシートで固定
最初の5分間を捨てて「まずプランを読もう」と覚悟して
まず、クライアントの主旨は何かと
それから配置図と・・・・・やはり裏から見てた配置通りと
方位問題なし! 道路幅員問題なし! 細長建物問題なし! 駐車規制あり!
と確認
次に敷地、構造階数、延べ面積、人員構成、要求室とフムフムと進んで
ワ-! 「延焼おそれのある部分の防火設備」のサプライズを発見!!!
心の中で動揺あり
いや待て、この条件は捨てよう。
昨年の「階段」のサプライズと一緒に動揺してはいけない。
学科試験のトラスやラーメン計算も捨てたでないか。捨てる勇気も必要だ。
その他の要求を見落とさなければ良い。いや、見落としてはいけない。
減点方式だ。分かるものを減点してはいけない。
チェックが完了して余り時間があれば、考えれば良い。
と心の中で言い聞かせて、落ち着こうと深呼吸1回。
そして階段EVスロープ、外構(駐車駐輪)確認
エスキース用紙に敷地図を書込みして、駐車スペ-ス・建物スペースを記入
延べ面積は最大300?と3階ルーフテラス4*7=28?を足し算して、3階分割って、
各階面積が109?と計算。
109?割る7mで長手が約15mと仮プラン作成して、敷地図に投入。
15m*7mの各階の建物外枠を記入。

次に左手に各色蛍光ペン、赤鉛筆を持って右手で色付けながらもう一回問題を読む。
可動間仕切りOK、引戸・引違い戸OKと理解完了!!
要求図書で再度「延焼ライン破線」と発見!!
また、動揺・・・・・

しかし、再び心の中で同じ言葉を言い聞かせて、落ち着こうと深呼吸1回
次に、什器を確認、立面図断面図の方位確認・見え掛かり有無確認、部分詳細図
切断位置確認と重要ポイントは赤鉛筆で丸印を付けながら順調に進行。
ワー!! 「環境負荷低減(省エネ)」のサプライズ計画の要点を発見!!!
こんな文章を考えたことがない。
ウーン、会社で貼っているUVカットの窓でも書き込もうかと検討。
減点覚悟でもしょうがない、100点満点を目指しているのではない。
「合格ラインを超えれば全て良し!他の減点をなくせば結果良し!ほかを集中する」
と自分自身に無理やり言い聞かせて、次のステッププランニングに移動。

さて、まず玄関・階段・EVから
・住宅用駐車場は西側道路北寄りに着けたから、近くに玄関・階段・EVを組んでみて
1) 1階カフェの各室落とし込み
2) 2階・3階の各室落とし込み
3) 要求室の特記事項・(注1)~(注5)・階段・EV等・外構のチェック
とプランを行ったり来たりしている最中の試験開始30分後、隣のN建学院生がエス
キース完了したのが見えた。焦り開始‥‥‥‥
いやいや、自分のペースを守ろう。自分はエスキースが目標60分(75分以内完了)。
エスキースが早い人は「何か大事なことを忘レテイルにちがいない。自分を信じよ
う。」と言い聞かせて、手の汗を拭いて、深呼吸1回
1プランが出来て、延べ面積数値確認 → OK
縦横ルーフテラス数値再確認 → OK
要求室の特記事項・(注1)~(注5)・階段・EV等・外構の色鉛筆チェック→OK
再度、主旨と要求図書の蛍光ペン、赤印の重要ポイントをチェック → OK

プラン決定と決断(11時55分)
目標時間内でヨシヨシと自分を褒めて、次のステップ計画要点に移動
うーんと、計画の要点は ①は明るさ・窓かな、②はアプローチかな、③は分から
ないから会社のUVカット窓で行こうか
書かないより、書いたほうが良いだろう
書いておいて、時間があれば追加訂正すれば良いと思い、「試験ハ前進前進」と言い
聞かせて、次のステップ

製図開始。
まず右欄の面積表・主要構造部材表・計画の要点等を記入(完了12時15分)

平面図開始
躯体図完了(13時25分)
什器・レタリング・寸法・外構完了(14時10分)

ヨシヨシ、あと1時間50分あると時間確認 
いつもよりペースが早いと自分を褒めて
「できるゾ、できるゾ、チェック時間を30分取れるゾ。神無先生からエスキース達
人よりチェック達人になるようにとイワレテイルのでないか‥‥‥‥
残り立面図、断面図、部分詳細図をガンバロウ」と自分自身に再度気合を入れて

次のステップ立面図にレッツゴー

次のステップ断面図にレッツゴー

次のステップ部分詳細図レッツゴー(15時30分完了)

ヨーシ、時間通りダ

最後の1番大事なチェック時間だ。いつも使うチェック用の青鉛筆に「頼むよ見逃
さないように見つけてくれよ」とお祈りして、手順通りにチェックスタート
オッと時間があれば「延焼おそれのある部分の防火設備」は考えてみようと意識し
て‥‥‥‥

1.寸法OK、室名OK、外構レタリングは‥‥アレ、スロープの名称・寸法を忘
れているのでないかと発見! 文字を記入 → OK
2.庇OK 目地はオット、まだ西側に未記入ありと発見、目地書込み → OK
3.出入口▲は アレオッ、道路からの出入口ではなく駐車スペースへの出入口だ
ウーン、道路からの▲は消してしまえと訂正 → OK
4.断面図{A-A´} 部分詳細図{B―B´}の記入はOK
5立面図の「見え掛り」はOK.断面図の「見え掛り」要求はなしと確認 → OK
6.立面図「最高の高さ」の要求なしと確認 → OK
7.バルコニーの要求はなしと確認 → OK

それと、「延焼おそれのある部分の防火設備」を読んでみると、
アッ!!「竪穴部分(階段・EV等)の防火設備区画」と書いてあるのではないかと
発見! あわてて、階段の防火扉と○防、EV前の破線と○防の書込み → OK
あとは分からないから敷地から1mの東側だけ15m*1mの破線と○防を記入して
おこう。半分あきらめのダメモトで行こう。あきらめが肝心だ。と言い聞かせた。
「あと残り5分です。もう退出が出来ません。最後に受験番号・氏名を確認して下
さい。ベルが鳴ったらペンを止めてください」の言葉が出ました。
さてと、残り5分どうしようかな?

・ケシゴムで下書きを消して、御祓いブラシでキレイにしよう。
・面積表の再度計算をして、主要構造部材表をチェックしよう。
・計画要点を再確認しよう。
・何か忘れ物はないか、特記事項をチェックしよう。

と進んでいたら、ベルが鳴って、
「止めてください」と試験完了。
製図用紙回収。
製図作品が行ってしまった‥‥‥‥。

「試験はやり切った。後は結果待ち。」と自分自身を言い聞かせて‥‥‥‥
終わって帰る時に昨年同志だったN建学院生数名と出口で会って、やはり「延焼お
それのある部分の防火設備」と「環境負荷低減(省エネ)」の話題になった。
N建学院生は「これからエスキース再現図提出」とぞろぞろ学校に向かって行った。
私は車を運転して一人で家に向かって帰っていった。
車を運転中に試験を思い出して‥‥‥‥
・エスキースで大間違いはなかったかな?
・文章を読み違えてなかったかな?
・立面図断面図の方向は間違ってなかったかな?
・課題は難しくないから受験生全員製図完成して合格ラインが高いのかな?
・アット、住宅スロープは駐車場側の狭いスペースに書き込んでしまった
・2階の台所換気扇は記入したかな?
・アット、「各階共通凡例」の記入を忘れているゾ
etc・・・・と黒い雲がむくむくと大きくなって、不安だらけになってきた。
ヨシ、明日に
1. 仕事を捨てて会社で最端製図の掲示板をチェックしよう
2. N建学院のエスキースプラン無料チェックを申し込もう
と言い聞かせて‥‥‥‥、心を押し込んで‥‥‥‥、   帰宅

最端製図の掲示板はやはり「延焼おそれのある部分の防火設備」と「環境負荷低減
(省エネ)」の話題になった。
しかし、試験翌々日N建学院に行ったら、N建学院の回答例では「解答プラン」に
『屋外テラス』と『屋上緑化』があるのを見つけてビックリ。条件要求はないのに‥‥‥
まあ、N建学院の点数回答で、エスキースプラン77点をもらってヒト安心したト。
試験も終わったし、気持がモヤモヤしても、もう製図作品は変わらないから‥‥‥
12月6日の発表まで待とうと  「決意」  (9月23日)

12月6日(木)、ネットで合格発表掲示板を確認。
自分の受験番号あり!!  ヤッター合格!!
神無先生、meo先生、滴先生、翼先生、マル先生、sakura先生、佳子先生
ありがとうございます。
神無先生からの『チェックの達人になれ!』の御指導賜物だと思います。
(私の青鉛筆にも神様がついていたかもしれません。)
今後、後輩が建築士試験に挑戦があれば最端製図の体験を伝えていこうと思います。

再度ですが、『チェック達人になれ!』の御指導ありがとうございます。(12月8日)