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しんぞうさん 「H26年度 62歳シニアの合格体験記」

愛媛県 シンゾウ H26年度 62歳シニアの合格体験記 

1、はじめに
私は、62歳にして、やっと合格を果たした者です。
「なぜこの年齢にして受験をしたの?」
とは、良く聞かれます。
「還暦前にして、12歳の頃の夢(建築士になる事)を思い出しました。」のが理由です。
その為には、まずは2級建築士資格取得を目標に勉強する事にしました。
(当初は、資格取得=建築の勉強 と思い込んでおりました。)

学科は全くの独学でした、恥ずかしながら5回受験し、H24年ぎりぎりの点数で合格しました。
1回目の製図はRCで、学科合格直後よくわからないまま独学で受験。
「独学では、製図は難しいかな」と思いながらも、資格学校は、時間的理由で諦めていました。
当然、自分の実力(製図能力、試験技術)がどの程度なのか知るすべもありませんでした。
その後、偶然ネットで最端製図を発見、お試し添削を経て、H25通期、H26通期とお世話に
なりました。
以下にH26年前半と後半の私の体験を綴りました(特殊な例ですが)、参考にして頂ければ、幸いです。

2-1前半戦(課題発表前)
H25年の試験では、初めて、時間内に完成はしましたが、大小たくさんのミスがありました。
再現図は、途中で描くのをやめました。あまりにもミスが出てきて、嫌になったのです。
不合格を知った後、今後の課題をエスキースと製図スピードに絞りました。
ただ、どうしたら今の私のエスキース力、製図力をアップができるのかはすぐには、
わかりませんでしたが、実際に手を動かし、時間を掛けないと駄目だと思い、
まずは、5分と言えども細切れ、隙間時間を利用することにしました。
それが、以下の工夫です。

1、短時間矩計図作成 ・・・・・ 時間を測り矩計図を作成練習
1日2回作成(朝、晩)する。3/4~6/10日までに160枚練習をくりかえし、
容易に描けるようにしました。
この練習のお陰で、最短40分あれば、描ける自信をつけました。

2、短時間ミニ部屋他作成 ・・・・・ 平面図に必ず必要な部屋の練習
便所、階段、納戸、台所、浴室、洗面、脱衣、玄関、等を短時間で作成できるよう、
何度も練習しました。
広さを、変えたものも何度も描きました。隙間時間を見つけては、繰り返しました。
以上は、課題発表に関係なく、遅かれ早かれ必ず行う練習なので、私としては、人に先んじて
行いました。(製図から受験の強みです)
課題発表後も矩計図は、断面詳細図として残り、1、も無駄にはなりませんでした。

3、反省ノートを毎日記入 ・・・・・ 毎日、練習の内容を記録
やりっぱなしにしないよう、記録を残すことで、この作業は、なぜしているのか都度記録しておくようにしました。
ただし、以上3点の効果はすぐには、出ず。前半戦4課題とも、300分以内で出来上がる事がなく、
まだ製図試験の土俵に登れる改善には、至りませんでした。

2-2後半戦(課題発表後)
課題発表の後の工夫は、以下を行いました。

1、前半戦からの反省ノートを続ける ・・・・・ 毎日の練習の内容を記録
惰性で製図板に向かうのではなく、今日は、何のためにどんな練習をしたのか記録を残すように
努めました。

2、講習会への参加 ・・・・・ 大阪講習会への参加
独りよがりになるのを防止する為と、先生からのカツを頂くためエスキース教育と製図教育を
受けました。講習会への参加は、心理的効果が大きく、地元に戻るとすぐに次の工夫をしました。

3、ミニレイアウト練習 ・・・・・ 隙間時間を利用し平面図を練習
模範解答のある1/200エスキース図より、隙間時間内で出来る範囲で平面図の練習をしました。

4、ミニ伏図練習 ・・・・・ 隙間時間を利用し伏図を練習
伏図の模範解答のある平面図を選び、隙間時間内で
出来る範囲の伏図を練習した。

5、平面図面(1階、2階)練習 ・・・・・ 90分間で平面図作成練習
(5、の図面にはあとから、伏図、立面図、断面図の追記に使いました。)

主に後期添削課題より、10の標準図を選定し、模範解答の1/200エスキース図をみて、
1階と2階平面図を作成する練習を行いました。
時間は90分で必ず完成するよう、毎日の修業としました。
この練習なくしては、完成図面の提出は出来ないと思い
とにかく、必死の思いで毎日取り組みました。
当初4回転のつもりでしたが、結果的には、7回転しました。

若い人であれば、3回も繰り返せば、記憶してしまうでしょうが
私には、毎回新しく感じ、結果的には、神無先生の心配される
パターンを憶えるという危険もなく、私には良い結果をもたらしたようです。
標準図の中には、ドローイングコードの平面図、エスキースコードの平面図のような
超基本図面もいれました。特別課題もいれました。
このようにして練習を行った結果、
90分で時間の余るものと、時間が足らないものがでてきました
その場合、時間が余る課題には、自分でスロープを付け加えたり、玄関を大きくしたり
問題(H26年課題にアレンジしたり)条件をつけて難しくしたりして繰り返しました。
時間が足らない場合は、以下の工夫をしました。

6、フリーハンド利用 ・・・・・ 定規を使わないで作成
耐力壁、建具、ドア、開口部柱、便器、浴槽、洗面台等は
フリーハンドが速ければ、フリハンに切り替えました。

時間短縮と間違い防止の為、以下の工夫もしました。

7、コマ数・寸法の工夫 ・・・・・ 誤りの少ない換算方法の発見と実施
たとえば、1820は2コマ、3640は4コマを表しますが、
コマ数は3番めの数です。4番めは0で固定
2番目は10からコマ数を引いた数です
1番目は、コマ数から固定数1を引くと決まります。
ですから、コマ数から即寸法をだせるわけです。
(9100超以上も少し工夫すれば準じて出来ます)
この工夫で私は、寸法記入に誤りが少なくなくなりました。

8、縦線の作図は、下から上へ・・・・・ 図面を汚さない為
大阪新人製図教育で指摘を受けました。
2ヶ月で矯正出来るか心配でしたが、何とか出来るようになりましたが、
スピードが劣ったかも知れません。

3、エスキース力、製図力改善効果
理屈は、良くわかりませんが、結果的には、後半シンクロ模試は時間内で完了させる事が出来、
点数も合格圏に初突入しました。
エスキース力も図面力に比例して上がったような気がしました。
「やれば、出来るという」自信も少しでてきました。

シンクロ後、特別問題3題も時間内完成し先生の模範解答にも近い解答ができたので、
修行の成果は出た気がしました。

4、本番試験
H26試験問題は基本的な問題だと感じた瞬間
大阪講習会の神無先生の言葉が頭に浮かびました。

1、相対試験の場合皆ができる事をミスしないように
2、基本的な問題だが、完璧を求めすぎないよう、ある程度の妥協必要
3、求められている問いには、必ず答える
4、必ずチェックの時間を確保し、何度もチェックする
5、製図用紙が配られて来た時から、勝負が始まっていますとの言葉

表からしっかり記憶しました。(これができたから30分のチェック時間を確保できたのかも知れません)
試験問題の20mmの引っ掛けは最端後期問題1で練習済みでした
製図は予定時間通りにこなしていきました 見直し時間は30分以上あったと思います。
チェックは、3回色を変えて行いました。
凡例記入、屋根模様記入(平面、立面)、窓は単線のまま
機能図は先生にはしかられますが、描く時間無しの為省略しました。
スロープ関係はしつこく寸法を記入し、アピールしました。

終わった瞬間、再現図を起こす気になりました。

5、最後に
最端製図は、全国の生徒と先生のやり取りを通して自分の知識も確認ができます。
試験日近くでは、受けたくない気持ちがわいてきて、当日まで、いきたくない気持ちでした。
そんな、私を勇気付けてくれたのは、先輩方の体験談であり、最端生と先生のメールのやりとり、
家内の助けでした。
苦しい時期でしたが、同じ目標をもって頑張っている人に勇気付けられました。
先輩方の体験談にも勇気付けられ、先輩方の体験に心をふるいたたせました。
作品集は、一番の参考書、過去問解答集だと思います。
皆さんどうか、あきらめないで、夢をかなえてください。
わたしも、次の夢を追っかけます。

ー以上ー