「初受験H23からの長い道のり」 k30321 いしよし
初受験はH23年です。
結論からですが、学科3回?、製図6回?でやっと合格しました。受験票を残していませんし、
合格を確信していた年は試験直後に資料も全て断捨離しているので少し違うかもしれません。
製図試験は家庭の事情で1回飛ばしているので、今年は学科から受験で合格させて頂きました。
受験回数を忘れるくらい長い道のりでした。H23にはこんなことになるとは夢にも思いませんでした。
簡単に自己紹介ですが、学校は機械工学科卒業で入社当初から約10年は工場で生産技術という立場で機械設計等を行ってきました。
その間に工場建屋建設等の工事監理で実務経験を積みました。
転勤後、建物の開発や設計社員と仕事をすることになったのですが、会議等の資料や発言で建築用語の意味が全く分からないことが悔しく、
2級建築士を受験することに決めました。
学科試験)
H23当時はものすごく軽く見ていた資格だったので、参考書を買うお金ももったいないと思いWEB学習しようと考えていました。
そんな中、最端製図のサイトと出会い、製図の通信添削サイトと思いきや学科クラブなるものもあることを知り、
あまり費用も掛からなそうなので申込みしました。
テキストは正直、内容は薄いので、建築初めての方はネット検索しながら学習していくことになると思います。
ただ、問題集は素晴らしい。同じジャンル、分野毎に20年分くらいまとめられてて、頻出度の高い問題等はすぐに分かります。
また、頻出度の高い問題が年度毎に並べられているのでまとめて解いていくうちに勝手に覚えられます。
今年は、カードアプリ用に問題と答えをテキスト形式で提供して頂けたので私もアプリに登録して、移動や出張時に活用しました。
また、テキスト、問題集共にPDFで提供頂けるのでタブレットでも活用させて頂きました。
2周できたら確実に合格できると思います。ただ、4科目ありまして、1科目あたり30章と言いますか30コマあるので、全部で120章あります。
1日1章でも丸4ヶ月掛かりますので計画的に勉強しなければなりません。
結果、受験した3回とも80点以上とれました。
学科の結果を加味して製図の合格を決めてくれよ、と何度思ったことか…
1~3回目の製図)
H23から2年は完全に製図試験をナメていました。最端製図さんにお願いした年もあれば、参考書にした年もあったかなと記憶しています。
また、おそらく最初の2年は課題を1回も提出していません。基本課題を丸暗記して試験本番で組み替える作戦でした。
悪いことにそういうやり方でオレは受かったという取得者の先輩もいたものですから。
そして更に悪いことにH23の製図試験ではランクⅡだったので、調子に乗ってその後の2回も同じような方法で取組み、当然ながら不合格でした。
ただ、それでも3年目の角番は、当時の自分なりには頑張ったつもりでしたので不合格ショックで一時期、試験からは遠ざかりました。。。
4回目の製図)
最初の3年不合格の後、受験しない年もありました。また、学科合格していたものの家庭の事情で製図は受けなかった年もあるので、
確か4回目の製図試験はH28、学科合格の次の年、2年目だっと思います。当然、最端製図で取組みました。この年からは必死にやりました。
課題は全てこなし、添削された図面は全てスキャンしてデータ化、いつでも見れる状態にし、指摘された箇所はEXCELで表にまとめ…
いざ本番、試験直後の備忘録を残していますのでコピペします。
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本番に弱すぎる。先週の日建での模試は1時間強余ったのに。
エスキス70分かかり、作図量も多くなり焦った。
エスキスは、土間スペースに2.5mの円が入ることという条件だったので3コマに縛られた。縦長ありきで考えてしまった。
また、屋内車庫を道路側(北側)に寄せて南側に部屋を作るという発想が無かった。
ゲストルームが入らず焦った。
焦ったことで失敗したこと。
・伏図、1F柱記入忘れで360の胴差を設けてしまったこと
・断面図を東西方向できってしまったこと
・南側下屋の屋根が大きくなり、2F居室、特に夫婦寝室の窓がかなり小さくなってしまった。
・断面図途中まで吹抜けを忘れてた。
・吹抜け面積引かなかった
・全ての居室を南側に配置できなかった。
救いは20分余ってチェックできたことかな
反省としては柔軟性、東西に長く必ずできる。ことの意識が足りなかったか。
設計主条件、①に南側の景観を活かす計画をと記述されていたのに、居室を南側に配置できなかった、夫婦寝室のマドも小さい‥
大減点だろうなと‥同じ過ちを‥
もしも来年もなら、焦らない方法を身につけよう!
絶対に横長になるのだから、できるのだから!
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んで、結果はランクⅢ
失敗したことは多少あるけど、ネット見てたらもっと失敗している人も多くいたので、まぁ、50%には入っているだろうと思っていました。
ショックでした。暗い年末を過ごしました。笑ってはいけないも笑えませんでした。。。
5回目の製図)
角番です。神無先生には感謝しかないのですが、最後だし、時間をお金で買おうということで某資格学校に通いました。
学科試験後の短期コース。7月頃の授業はつまらなかった。授業内容が学科合格者向けだったので線の引き方からでしたので。
お盆休みや直前講座も受けました。なんせ時間をお金で買って今年で終わらせるつもりでしたから。
1人の先生に約10名くらいの生徒がいました。当然ながら製図始めての超初心者もいれば、私みたいな5回目のベテランまでいました。
あたり前かもしれませんが、先生は超初心者に費やす時間が長いです。添削時も”いしよしさんは完璧です。何もいうことありません。
ハイ次、”みたいな。何か言うこと無いんかいと聞いたこともありますが…
課題も全てこなし、模擬試験もランクⅠで、まぁ、合格やなと思ってました。
そして、試験後の備忘録、
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エスキスまとまらず焦ったが、
8P→9P、断面図は同じ部屋内なら曲がってもいい、最端製図の神無先生がおりてきた。
作図も焦った。震えた。止まらなかった。汚い図面、でも魂は込めた。
チェックも2回程度したが抜けあった。建物▲。
気付いているミスはそれくらいか。採点がある意味楽しみでもあり不安でもある。
十分な書き込みは行った。
でも二日後に納戸Aの位置を間違えたことに気付いた。
2017/12/12
参考解答例と問題、自分の再現図を見たら、エスキスと計画の要点が不十分である。
設計条件
①同居する家族全員が集うことのできる居間、食事室を計画する。
計画の要点
居間、食事室の計画について、同居する家族全員が集うことのできるようにするに当たって、工夫した点
解答した内容)
居間・食事室は、家族全員が明るい空間で集える様に、南面に配置した。また、祖父母の趣味である家庭菜園も眺められる様、配置した。
→設問への適切な解答になっていない
→同居する家族全員が集うことのできるようにエスキスしてなかった
→作図以前に問題への素直な解答ができていない。。。
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断面図の切断線は同じ部屋なら曲げてもいいですよ!って先生の言葉を思い出した時は嬉しかったです。キタァと思いました。
でも2日後の納戸Aの位置を間違えたことに気付いた時は落胆しました。。。
問題は、多目的室と納戸Aは将来、直接行き来できること、だったと思います。でも何故か本番では、”直接”を”近接”と何故か勘違いしていて、
エスキス用紙にもしっかり”近接”させることと書いてしまいました。
これの致命的なところは設計課題である、ライフステージの変化に対応する室だったということです。
あと、細々ミスあったのでしょう。ランクⅡでした。再現図の提出可能なのかを神無先生に依頼したところOKだったの提出しました。
70数点で先生の予測合格ラインには入ってました。
子供のいないところで泣きました。妻ももらい泣きしていました。
神無先生の言葉
大切なのは「問題が求めている物を描く事」です。
そしてその為に「何を描いているか理解した上で描ける事」が重要です。
ただエスキースを行なって図面を描く
それだけでは合格できない試験であることが、
今回わかりましたよね。
”だよね~”って感じです。。。深イイ。。。
6回目の製図)
6回目の製図ですが、前述した通り学科からなので迷わず最端製図で取組みました。
何が何でも受かってやるという気持ちだったので、特に今まではあまり時間を割かなった法規も法令集と向き合い勉強しました。
85点くらいだったかなと思います。
製図対策はあらゆることをしました。課題の提出は当たり前ですが、掲示板のチェック、 RC造の着工から竣工までの動画を見てイメージを膨らませ、
指摘されたポイントのまとめ、課題の復習、課題の道路面を変えたりのアレンジ、何十枚描いたことか。
んで、試験後の備忘録、
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エスキスは60分程度でまとまったが、やはり、緊張と焦り?で手が震えミミズ文字になってしまった。
特別時間がおしていたわけでも無いのに、延焼ラインとかのサプライズに引っ張られてか震えた。
”南面”という字を書くのに何回消しゴム使ってんねん!!!何回受けても緊張と焦りで普段のチカラを発揮できない。自分に腹立つ。
おそらく、現時点では延焼ライン以外の減点は受けていないはず。
開口部1つ1つ丸防をカウントされると大減点か…
取り敢えず再現図を書こう
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再現図先生予測ボーダー70点のところ80数点。でも延焼ラインを丸々落としたのは辛い。
モンモンとした3ヶ月でした。毎年のことですが。。。
12/6 9:30合格発表のリンクが貼られたのかHPのレスポンスが悪くなっている。
数分かけPDFをダウンロード。受験番号は敢えて探さずに文字列検索。自分の受験番号を入力、検索ボタン押下。
1件ヒット!泣きそうになりました。職場の同僚に受かりました!と告げると、おめでとう!パチパチパチ。
うるっときました。誰もいなければ泣いてました。って今これを記述しながらうるうるしてます。
合格発表後、あまり日は経っていませんが周りの方達から言われます。
執念やな、なんでそこまで頑張ったん?
私のモチベーションは、製図試験の結果の不透明さからくる、心が晴れず気が重いことが続いたからかなと思います。
ネットを見てると、こんな計画なのに合格した!便所、納戸書き忘れたのに合格した!ありますよね。
こっちは全て満たしていたのに何がダメやったんやって。教えてくれ~。ず~っとそんなことが、頭の片隅というか、中心付近にいました。
だから受かるまで受けてやると。
また、合格率50%に惑わされてはいけません。過去の取得者の方にも、2級なんて完成すれば合格でしょ、と言われる方もいらしゃいます。
が、時代が違います。実務経験などの受験資格も厳しくなり受験することが困難な資格なので、その受験者は皆本気です。
ましてや、学科を突破してきた製図試験ですので記念受験者なんていません。ものすごくハイレベルな中での50%が合格するという試験です。
(と、かくいう私もこれに気付いたのはココ数年です)私も合格率10%くらいの情報処理系の資格を持っていますが、FPも宅建もそうですが、
これらは受験条件は特にありません。
記念受験者含めての10%です。このことにH23に気付いておきたかった。
これを読んで頂いている方にも同じ様な思いで何度も落ちている方がいると思います。私も体験談を何度も読みました。
絶対諦めないで下さい。費やした時間がムダになります。私は2級建築士の資格を取得したからといって特に現在の仕事は変わりません。
自己満足です。頭にあるモヤモヤを消したかった。時間が立てばある程度は忘れるでしょう。人間ですから。でも思い出す瞬間があると思います。
せっかく挑戦したのですから、諦めず、結果が出るまでやりましょう。楽しい夏、気持ち良い年末を取り戻しましょう。
乱筆乱文すみません。でも同じような思いをしている方が必ずいらっしゃると思い綴りました。そんな方の一助となれば幸いです。