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茨城県 noritakuさん 「合格体験談に代えて 2009.12.03 」

「合格体験談に代えて 2009.12.03 」  茨城県  noritaku さん

 

2級建築士を志したのは2008年1月のことです。

正月明けの会社の給湯室でのこと。会社の一番偉い人に

「本社で説明会があるけど行くかい?」

その年、何だかひとつ新しいことしてみようと考えていた時のこと。

それから、2008年7月学科合格後から、2次試験では、まるで歯が立たず。

結果は「不合格」です。

 

 

最端製図のサイトは「偶然」 検索で上がってきました。

ネットで来年用の参考書を探していたのですが、 

うーん 何だか妙に掲示板の「神無先生」の書き込みに、

「賭けてみるか」と思いました。

 

 

「前半戦」の6月までの講座は、一回目の添削は提出できましたが、どうも気持ちが上に行かなかった。

未だ何が出るか未定 というのが最大の理由でしょうか。

この甘えは、後半戦で「キツイ」先生からのひとことで 身が引き締まりました(笑)

 

 

「後半戦は、きちんと課題出してくださいよ」

 

 

がーんっ。もろ”首ねっこ”に”チョップ”です。息できません」

心の中では「後半戦、がんばりましょうね」の優しい言葉を待っていました。

情けない・・・・。この「きちんと出して」が燃料になりました。ニトロ級。

 

 

課題の発表が6月10日にありました。私は唖然としました。なぜか?

書いたことのない「RC」だったからです(みんな同じ?)しかも、3階建。

階段どうするんだよ?店舗併用って・・・・え?なに?なにそれ?

すぐに、頭に「今年もだめか・・・」と。つぶやいてたかもしれません。

 

 

今となれば試験機関に感謝です!

書いたことない構造と3階と店舗併用という要求が よき燃料になりました。

「くぞぉー、神はまた試練をお与えになるのか!

「くぞぉーっ」本気でやるよ、こうなりゃ やってやろうじゃないかっ!

自宅でも会社でも「今年の試験は難しいけど必ず勝つ!やってやる!」と握りこぶしです。

 

 

そんな声が聞こえたのでしょうか?

会社フロアのどこからともなく何人かの有資格者が私を囲み、

「RCか。ふーん」

「君、ついてるよ」

「そりゃぁボーナスステージだよ」と。

そして・・・・

神無先生の、「RCも練習してきましたから驚きませんよね」のコメント。

なぜ?・・・・・・・???どうして????

驚いていたのは「わ・た・し・だ・け・・・」オンリーミー。

私、机買いました。製図板はいつもテーブルに置いて練習していたのですが、

パイプイスとパイプ机をホームセンターで買いました。確か、2980円。

それと、よくジュータンのしたに敷いておく「すべらないシート」買いました。

100円ショップです。

さらに、先の細くてペン型の消しゴム、さらに0.9mmと0.7mmと0.5mmのシャープペンシルを購入。

ペンについては、しっくりくるものと出会うまで何種類も買ってしまいました。

シャープペンのお話を続けますと、その後とある機会に、0.4mmのペンがあることを知り、さっそく試しました。

0.4mmと最端製図テンプレートで 勝てたと感じます。道具上は。

 

 

後半戦課題は、どの回も非常に新鮮かつドキドキものでした。

具体的には、添削生の方それぞれ感じ方さまざまでしょうが、私的には、毎回悩まされたのです。

「挑戦状」でしたね。

第3課題から制限時間制を設けて問題と向き合いました。

 

 

 

私にとって「東京講習会」は貴重な経験でした。会場について、おそるおそる

ハンドルネームを先生に話したら「はい、 noritaku さん 一番前ネ!」と。

「がくっ」

それから、とてもたのしいボクシングジムでした。タイムトライアル作図、

できた人からまっすぐ手をあげて「できました!申告」。

ヒントもコツも情報プレゼンターの神無先生の 切り捨て御免なエスキース解説、作図解説。

これが本当に良かったんです。 

自分の図面はつい可愛く自己満足になりやすいものなのです。

そこで、はいこれ駄目ね、はいここはこうしたほうが伝わるね、

辛口コメントではなく、そこにはライブでしか伝わらない感情がありました。

本戦では使うなよ、本戦ではやるなよ、という愛情感たっぷりでした。

 

 

ちと脱線。

研修センターのおひるごはんは美味です。次回参加の方もこの会場だったらいいのですが・・・。

帰り道に先生とばったり会いました。

そして晩ご飯に誘われたのですが、部屋で図面書きたい・・・・この気持ちが上回ってしまいました。

それぐらい、忘れてなるものか、今日のことは今日のうちに記憶から消えないうちに!の気持ちでした。

 

 

参考書として問題集を2冊購入していました。そちらの製図もしつつ、でも

解説や回答図面が馴染めない。これは無駄でした。

最端でいくと決めたら他の出版社の問題集は手を出さないほうがよいかも。

結果としてそう感じています。

 

 

課題解説テキスト と ドローイングコード と エスキスコードは何度も何度も、

ページを覚えるくらい見ました。添削で戻ってきた図面と解説レジュメが役立ちました。

辛口であって、でもそれは本戦のためだから あえて言うぞ、という電波出まくり(笑)

 

 

試験の感想を最後に書きます。あえて本音を。

最端で練習してきた敷地間口よりも更に短い10m 奥行き20m!!!!

これには 「やられた」と冷や汗が出ました。練習が役に立たない・・・・

と一瞬錯覚するほどです。しかしながら、「あ、この気持ち たぶんみんなも同じだ」

というのも、「なんだこりゃ」という声が試験会場で聞こえたんですよ(笑)

 

わたし、ニヤリ。

 

再現図面は、手品のタネを知ってしまってますから、なんだ 5・7スパンか。

ですが、エスキスに70分かかりました。今回は 狭小敷地であるため、

配置失敗しましたが、でも「悪あがき」の武器を回答図面に仕掛けました。

それが効いたか効かなかったかは定かではありません(採点非公開のため)

 

 

最端製図で学んだことはたくさんあるのでした。試験はあえて「予想外のこと」を出してくるもの。

試験はどんなに簡単でも、どんなに難しくしてもかまわない試験。

そして合格者は、受験者の中で、50%を通過させる試験。

 

 

たくさんのウワサと、波のように押し寄せる不安と戦った合格発表までの2カ月。

自分の強さと自分の弱さを イヤと言うくらい味わいながらです。貴重な体験でした。

2級建築士試験の大変さ、つらさ、厳しさ、面白さを体験できたのも、今は全部「最初の偶然」に感謝しています。

そして支えてくれた周囲にも。

 

そうそう、誉めようか。がんばったな「自分」

 

 

実際にはたくさんメンバーズサイトにカキコしていました。

ほぼ毎日でした。書くことでジタバタと「自分を励ましていた」のですね。

最強の環境を構築して試験と向き合えたのは やっぱり「偶然」なのです。

私の合格も「偶然」であると思うのです。

与えられた建築士という「役目」かみしめながら。

体験談に代えて。  noritaku